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2006年06月06日

ダ・ヴィンチ・コード

ダ・ヴィンチ・コード [DVD]
ダ・ヴィンチ・コード [DVD]
映画「ダ・ヴィンチ・コード」を観て来ました。
原作は読んでないのですけど。
期せずして手厳しい表現になっているかもしれませんし、ネタバレも含むかと思いますので、
畳んでおきます。続きは自己責任でお願いします。

この作品、原作は読んでないし、映画に対する予備知識もほとんどなく臨んだわけですが、
娯楽大作であることぐらいは認識したし、カンヌで失笑を買ったと言うのも耳にしてました。
僕はカンヌでフィルムを観る人々のセンスなんか基より信用していないので、別に構わない
のですが、今回は「なるほど」と頷けましたね。映画を観ただけでは、それぐらい滑稽な
発想に基づいているとしか思えない感じがします。
まず、原作を読んでないので推察にしかならないのだけれど、1本の映画にするには時間が
足りなさ過ぎるんじゃないでしょうか?それぞれのキャラクターの背景がさっぱり解らない。
てか薄すぎる。例えば司教とシラスの関係にしても、司教と警部の関係にしても、ちゃんと
描写がされていれば、もっとちゃんとした話になると思うのですが(笑)
謎解きも謎解きになってないでしょ。ヒントも背景も観客に与えないから解けた時の感慨も
ないし。
僕は、とりあえず最後までストーリーは追えた(理解できた)と、思ってますが、それでも
表題のダ・ヴィンチのコードの重要性は余り感じる事はありませんでした。
日本人にキリスト教やカトリックの背景やローマ帝国の説明までしろとは言いません。
それぞれに理解の差はあるし、僕だって世界史8点(百点満点で)だったんだから(笑)
でも、観るべき人が観たら、「ふーん、そうきたか」と納得できる内容が必要かと。
多分、この映画を楽しめるのは原作を読んだ方だけです。
ルーブルが映ってもゆっくり観る余裕もないじゃん!展開に追いつくのが必死で。
でも、これでも僕はこの映画と言うか原作を含めた「ダ・ヴィンチ・コード」には、概ね
好意的なつもりなんです。明らかに映画は失敗だと思いますが、ゆっくり原作を読んで、
DVDが出る頃には、また違った楽しみ方が出来ると良いと思ってます。
そういえば、かって僕がルーブルを訪れた時もカミさんの案内でサモトラケのニケまで
走ったぞ。少なくともソニエールよりは必死で走りました(笑)
あそこは観光客には広すぎるんだ。もう一度、ゆっくり訪れたいなぁ。