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2005年04月29日

「ALICE」雑感(3)

alice2.jpgラーメンズを観た。
以前にラーメンズ・ライブは観た事がある。
けど、本公演を生で観るのも初めてなら、本多も初めて。
こんな僕が何かを語るのは、おこがましいにも程がある。
でも、こんな僕が書くようなものは、大したもんでもない。
だから、おこがましいのを承知の上で、書き残そう。

けど、益々不埒さが増しております。
気付かない所で、ネタばれの要素もあるかも。
畳んでおきますので自己責任で(笑

REASON TO BELIEVE
今回、会場でもらったチラシに載っている小林賢太郎の最初の言葉は
「僕はコントを信じています」だった。
僕は、写真のフライヤーのことは知ってたけど、このチラシのことは知らなかったので、
この最初の言葉だけで十分だと感じた。もう、帰ろうかと思った。(笑)

ん?ん?ん?って思ったのは、EDトークで
「コントがうまくなりたい」とか云った時だ。
えっ?十分、巧いだろ。これを久ヶ沢が云うならいざ知らず、小林賢太郎の口から聞くとは。
僕は、芸人でも評論家でもないので、巧いと誉めた所で何の足しにもならないけどさ。

他人の芸を見て、あいつは下手だなと思ったら、そいつは自分と同じくらい。
同じくらいだなと思ったら、かなり上。
うまいなあと感じたら、とてつもなく先へ行っている。
五代目古今亭志ん生の言葉。
小林賢太郎は、「うまくなりたい」と言ってるんだから、これには当てはまらないんだけど、
僕は、ここでいう「とてつもなく先へ行っている」だと思ってたんだけどな(笑)

しかし僕が違和感を感じているのは、「コントがうまくなりたい」という小林賢太郎の言であって、
決してラーメンズもしくは、小林賢太郎の芸が限界まで上り詰めているとは、思っていない。
だって「うまいコントを創りたい」って欲求ならば無限だと思うから。

「コントに出来ないことはない」と思っている小林賢太郎が、最後に辿り着く約束の地を見てみたい。
それは、枠に嵌ったひとつの芸を切磋琢磨することによって熟練を極めるスタイルではなく、
自由奔放な、可能性を求めるスタイルだったらいいなぁと僕は思う。なんか夢見心地になる(笑)

僕は、小林賢太郎を信じる。「僕はコントを信じています」と云いきる彼を。

最後に、落語とコントは違うのだから、無理やり結びつけるのはよくない。
よくないけれど、無理やりこの言葉を。これもまた、志ん生の言葉だ(笑)

間違えたって、直したりしちゃいけねぇ。
そのまま通しちまうんだ。

コメント

私も「コントを信じる小林さん」を信じてますよ。
そしてその小林さんが選んだ片桐さんも。
で、その二人と一緒にお仕事している久ヶ沢さんも^^


IWAさんずるい!
志ん生の言葉もってくるなんてずるい!

私も、彼らがこれからどこに行くんだろう、って考えるだけで
動悸が激しくなります。一種の病気ですね。
思うところはいろいろあるけれど、結局私は彼らを信じています・・って他人様のおうちで告白してすみません(笑

>ウメキョさん
いつもありがと。そうだ、信じるものは救われる。
宗教か?(笑

>curioさん
ずるい?そりゃ、ずるいだろ。半分、私信みたいなもんだから(笑
そして、あなたは病気です(笑

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