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2008年02月27日

グイン・サーガ#119

ランドックの刻印―グイン・サーガ〈119〉 (ハヤカワ文庫JA)
グイン・サーガ#119「ランドックの刻印」
ネタバレを考慮して、畳ませていただきます。
また、個人的及び主観的な感想なので、気分を害される方もおられるかと思います。
続きを読まれる場合は、ご了承の上、自己責任でお願いします。

今年最初のグイン・サーガです(^^)
前巻が出た時に、昨年はひどかったので今年に期待すると書いたのですが、やっと核心に
戻ってきました。ここが起承転結の「起」ですね(笑)
この辺りの話で筆が流れ過ぎずに最低限に留まっているのも、当初から目論んでいたプロットの
定点だからではないかと思います。119巻の中には、そういう巻がいくつかあります。
そして、そういう巻は必ず面白いのです。それがグイン・サーガだから。
いわば、その巻の前後を除けば、後はどうにでもなるような話です(笑)
サイドストーリーを膨らませすぎて、それを収拾するためだけに無駄に費やした巻も数知れず。
そのツケが読者無視という形で廻ってきています。
累計2800万部。一冊500円計算でいくらだ?(笑)
いや、購読者は値段だけに左右されるものではないでしょう。問題は時間です。
すべては遥かなるサーガ完結のために費やした時間は何のため?
それで、未完となればハヤカワの背負う責任も少なくはないと思うのですが。