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2007年01月08日

その財界のサムライの名は諸井虔

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日本は、また惜しい人を亡くしましたね。

財界人として幅広い活動をしてきた諸井虔(もろい・けん)さんが12月29日、
悪性リンパ腫で死去していたことが、4日わかった。78歳だった。
財界では、日本経営者団体連盟副会長を93~97年に務めた。
公職では、地方分権推進委員会委員長や地方制度調査会会長を務め、政府税制調査会、
行政改革会議などの委員を歴任。リクルート事件で公職を退いた時期もある。
旧道路公団の民営化では、国土交通省の検討委員会座長や、同公団の改革本部長として尽力。
最近では、西武グループの再編や、TBS(東京放送)の企業価値評価特別委員会委員長と
して楽天との買収攻防などでも発言していた。

勿論、面識はありませんが、かなり細く遠く縁のある方でした。

ある日、会社で昼休みに寛いでいたら客人が入って来られ、その取り巻きの多さからVIPクラスで
あろうことは解りましたが、こんな性分ゆえに儀礼をとるつもりもありませんでした。
けど「この爺さん、何か見覚えあるな。」と思いつつ、「諸井虔!」と気づいた刹那、直立不動の
僕がいました(笑) それは、役職や社会的地位や対しての儀礼ではなかったと思います。
僕はメディアを通じて語るこのお爺ちゃんが好きでした。
経済界の論客として歯に衣を着せぬ物言いながら、政治家とは違い極論や自分を飾るようなモノではなかったし、それでいて憂国の士であったと思います。
リクルート事件の時も大した関与ではなかったと思うのですが、公職を全て退いたためにマスコミ的には
潔いとされてたみたいです。
が、僕は「べらんめぇ!」的発想で面倒くさい公職をこれ幸いと全て退いたんじゃないかと穿った見方をしていました。きっとそうだ(笑)
税制調査会委員、地方制度調査会会長として最後まで道州制の提言をしていたようです。
日本がUnited States of Japanになる日が来るかどうかは解りませんが、せめて道州制の導入の日まで健在でいて欲しかったなと思います。
謹んでご冥福をお祈り申し上げます。

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