capriccio

昨年も書いたと思うのだけど、地元に住んでるからと云って越前がに食ってると思わないように。
神戸に住んでる人間が神戸牛ばっか食べられる訳じゃないでしょ。輸入牛も食うでしょ（笑）
僕らが頻繁に食べられるのは、せいぜい「せいこがに」です。
でも、カニってのは旨いんだから松葉ガニとかオホーツクのズワイガニだって旨いんです。
僕だって、脚のもげたのを安く買おうとするし、お値打ちなら他所の漁港のだって買う！
けど大切なのは、他のカニと「越前がに」や「たいざがに」を混同してはいけません（笑）
リンク先へ飛んでいただければよく解りますが、「越前がに」には写真のようなタグが
付いているのです。そして、値段を見て下さい。こういうもんなのです。
一般的に「越前がに」は甘エビや、帆立貝と抱き合わせで売ってはいません（笑）
敦賀の「さかな街」ってショッピングセンターでも、そうやって売ってるけど（笑）
そんなもんには、このタグは、まず付いていないから。
もし、敦賀に地元の利があるとしたら、このタグを付けて売ってるようなこんな店に
行って、前述したような脚のもげたのとか訳アリもんを混ぜて、量をこなして勉強させる。
相手も、このシーズンは大商いだから、結構がめつい事を云うんだけど、そこはそれ。
こんなオヤジは、おだてりゃ何とかなります（笑）
最後に大事な事を。地元では解禁直後の１１月の方が安いです。
１２月になると料亭とかにガンガン流れるし、師走のどさくさに紛れて売れまくるし。
そりゃ、市場の競りの段階で高くなるんだから、末端価格は高騰します。
これを逆手に取ると、ずっと一律価格のネット販売や居酒屋チェーン店の利幅は薄くなるわけで
消費者側からすれば、お得な期間ってことになりますね（笑）
でもな、越前のカニに限って云えば、寒い時期が一番旨い。解禁直後は安いと云っても、
やっぱカニは雪が舞って日本海が荒れだしてから。漁に出れない日が続いてから。
一昨日みたいに十月初めの陽気なんてのは、カニだって呆けてしまうものなのです（笑）