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2005年07月27日

僕が愛する映画[02/10]

ブラック・レイン「BLACK RAIN」
監督はリドリー・スコット。
僕にはリドリー・スコットの作品で大切なのが、別にもう1本ある。
だから、10本の指に2つ入れるのは、どうかと思ったのだけど。
それでも、どうしても入れたかった1本です。
この映画の一般的な評価としては、まず松田優作の遺作という認識が
高いのではないでしょうか。確かにすごい存在感です。
あとアンディ・ガルシアの好演により彼の評価が著しく高い(笑)
それに反して、主演マイケル・ダグラスの評価が著しく低い(笑)
高倉健は、やはり好き嫌いに依りますね。どちらかに分かれます。
若山富三郎が「黒い雨」について語る場面がありますが、ストーリーを左右するものではありません。
内田裕也、安岡力也、小野みゆきも出演しています。
島木譲二、ガッツ石松も出演していますが喜劇ではありません。

全体的には「ブレード・ランナー」同様にリドリー・スコットの変な東洋感に支配されてる映画です。
多分、彼はブルース・リーを日本人だと思ってるんじゃないかな?(笑)
それ自体は不可思議なもので好みとは云えないのですが、僕はこのリドリー・スコットが作り出す
淡々とした空気の中での張り詰めたバイオレンス感が好きなのかもしれません。
そして、緊張を緩めるために彼が入れるエピソードの感覚も僕は好きなのです。
高倉健が"What'd I Say"を唄うシーンとかね。

僕はヘソ曲がりなのかもしれないけど、自分に正直にキャストの感想を述べます。
確かにアンディ・ガルシアは好演でした。これは認める。いい役をもらったし、それに応えた熱演でした。
この映画に対する彼の貢献度は極めて高いと言えます。
貢献度と云えば、松田優作もさすがの存在感でした。しかし僕に言わせれば、特筆すべきものではない。
こちとら、ジーパンの頃から松田優作を見てるんだ。あれくらいの演技はコンスタントにやる。
ただ、遺作となったことで、この映画を観て、彼を惜しむにはやぶさかではない。
彼の映画に対する真摯な態度(研究もしてるんだと思います)は、この映画でも「目つき」に現れます。
ヘボ役者がヒールぶって眼光鋭く睨んでるような安っぽいものじゃないです。冷酷無比な仮面を被った
「佐藤」の目が泳ぐんですよ。ひるんだ時に。あれは優作ならではのものです。
高倉健は、上等。やり過ぎでも、それ以下でもない。僕は、高倉健のそこが好きです。
監督が求めてるものをこなし、決してやり過ぎない。それで存在感もある。
あの、たどたどしくて無骨な英語いいですね。僕は英語話せないけど、話せるならあんな感じで話したい。
流暢な英語より憧れます(笑)
マイケル・ダグラスは、僕の好きな役者ではないけど、この映画に関しては評価してます。
同情って感じじゃなく、むしろ好演かと。僕は酷評する評論家や映画ファンに問いたいです。
あの映画で、あのニックの役を、あれ以上にどうやって演じろと云うのか?(笑)
多分、マイケル・ダグラス自身は「ブラック・レイン」好きじゃないと思うな。
ハリソン・フォードも「ブレード・ランナー」のことは語りたくないそうです(笑)
リドリー・スコットのこの種の映画は主演がワリを食うようですね。
でも、僕はマイケル・ダグラスもハリソン・フォードも、淡々とこなしてくれたからこそ、良い映画が
出来上がったと思っています。多分、監督もそう思ってるはずです(笑)

それにしても、この映画の大阪や十三は、かっこいいな!
阪急の横の階段を下りていっても、地下鉄じゃなく駐車場だぜ!(笑)
地下からスチームもシューシュー吹き上げてるし。
東梅田がこれだけ、サイバーでエキサイティングな感じだとシアター・ドラマシティからの
帰り道も楽しそうです(笑)いや、危険で辿り着けないかも。
揚子江ラーメンに行くのも命がけかも(笑)

コメント

この映画、たぶん小学生だったと思いますが映画館に見に行きましたよ。
ただ、ひたすら恐ろしかった覚えがあります。
なぜ見に行ったのだろう・・・。招待券があったからです!
血みどろが苦手だったので、私にとってこの映画は拷問に近かったです。だって小学生だったもん。
松田優作ってなに?って感覚の子供だったんだもん。

そうだ!検索しても出てこないページで「映画と私」について語ってみます。
IWAさんありがとう!

はい、またお会いしましたね。こわいですね。
それでは、 さよなら、さよなら、さよなら。
(淀川長治風)
いやー、映画って本当にいいですねぇ。
(水野晴夫風)
まちょこさんがどんなタイプか楽しみです。
探すから、絶対に。

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