capriccio

僕は堀江社長は嫌いだ。好きになれない。まず価値観が全然違うから。
けど、目標を持って仮想敵を排除する際に「殺す」と言ったり「無駄」とか
「ゴミ」とか言い切るのは容認しよう。
それだけの気概でルビコン川を渡る覚悟があるのなら。
ある訳ねえよな、あの男に。カエサルも笑うしかねーぞ。

ＴＶや新聞のメディアが作為的なウソで成り立ってるのも周知の事実だ。
今更、わざわざ鼻高々に誇示するような種類のものではないと思う。
だから、僕個人にとっては、例えばニッポン放送やフジテレビや産経新聞が、
どうなろうと知ったことじゃないと云うのが正直な気持ちだ。
鹿内氏の志の高い時代の産経新聞でもあるまいし。
だからライブドアが叩き潰そうとしている旧体制然としたものも、
大したもんじゃないのだ。
それなのに、それだけ心情的には有利に事を運べる筈なのに、それ以上に
間違ってるんだから、話になりませんな。
球団の時もそうだったな。あきらかに旧体制に反旗を翻した方が心情的に
有利なのに、それ以下の代物だと世間に露呈してしまったようなもんだ。

まず、メディアと云うのは、送り手の恣意で作為的な思惑によって発信される
ものだ。こんなもん基本だろ。そこには送り手側の責任ってものが、
あって無きに等しい現状ながら、確かに存在するのである。
その責任を放棄するような言動からも、何もわかっていない様子が伺える。
で、メディアが作為的な意図を持って発信するからこそ、それを受け入れる
人と受け入れない人に分かれ訳で、僕が「どうなろうと知ったことじゃない」と
前述したのは、僕は出来れば受け入れたくないからです（笑
けど、堀江氏の言ってることは「垂れ流し」で、それ以下の代物だ。
「垂れ流し」の場を提供する事は、単なる提供者であって、送り手とは呼べない
ものだということくらい自覚して欲しい。
で、これは悔し紛れに云っているのではなく、やれるもんならやってみれば？
って僕は思う。大衆に支持されるかどうか。それだけ下衆なものでも大衆に
支持されれば民意かもしれないし。フジテレビだって、看板番組に堀江氏を
起用するくらい、同じ穴のムジナなんだから。本質的には下衆なもの同志の
化かし合いにしか僕には思えない（笑）

そしてひとつだけ、はっきり云っておきたい。
ライブドアは、ポピュラリティを舐めてはいけない。
ハインリヒ４世は何故カノッサ城で屈辱にまみれたのか。って話ですよ。
僕はポピュラリティを得る為に迎合と虚実を重ねるメディアを嫌ってはいるけど、
ポピュラリティを全面否定しているわけではない。
確かにフジテレビもニッポン放送も支持されているんだから。

今回の騒動で一番割りを食うのはサンケイグループでしょうな。
だからと云って、ライブドアが大成功を収めるかというと甚だ疑問です。
間違いなく一番得をするのは、リーマン・ブラザーズでしょ。
今回の資金調達のためにMSCBを発行して貸し株までするらしい。
リーマン・ブラザーズは、ノーリスクでボロ儲けでしょ。
こんな不利な条件を呑む以外に資金調達の方法がなかったんですかね、
ライブドアは（笑
浅学の僕ですが、多分２月末から３月上旬にライブドアの株価は暴落するのでは。
だって、リーマン・ブラザーズは利益を出すために売りまくるよ、きっと。

でも、不安がひとつ。球団買収でも企業買収でも失敗を重ねていくと、
そのうち失敗が糧になって、成長するかも（笑）嫌だな、こんな成長は。
まぁ堀江氏にはゲッペルスはいないようで。
冒頭に書いた僕の大切なデリケートな諸氏（本当は僕の数倍したたかそうですが）が
嫌ってるのは、僕の要旨とは関係なく言葉の暴力性だと思うのですが、
所詮このように砂上の楼閣上で吼えてる何ら実現性がないと思える話ですから。
枕を高くして寝る事にしましょうや。
ただでさえ、みんな疲れてるんだから（笑