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2008年04月17日

「洞海湾-九州任侠外伝-」雑感(裏)

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サモ・アリナンズプロデュースNO.25「洞海湾-九州任侠外伝-」を観ての雑感です。
今回は(裏)です。(裏)と云っても、昨日書いた素晴らしい作品だったと言う評価は、
覆すつもりはありません。
ただ、以前のサモアリを熱望するファンの目線で書いておきたいことがあるだけです。
まぁ、ネガティブ善男みたいなもんです(違)
ネタバレを含みます。あと気分を害される方もおられるかと思いますので畳んでおきます。
自己責任でどうぞ。

本作品が、素晴らしい作品だったと言う評価は覆すつもりはないと云っても、
前説で出てきた小松さんの眉毛が普通なのを見た時は、一抹の寂しさを覚えました。
いきなりテンション下がりまくり(笑)ま、その後のオクイさんとのやり取りで、
ビクっ!となって、ぎゃっ!となって、すぐアゲ↑アゲ↑でしたけど。
お前ら、漫才師かってくらいの呼吸ですね(笑)

で、昔からサモアリと言えば善と悪の戦いであって、小松さんが善で、久ヶ沢クンが
悪で、戦いってのも何だか訳が解らないものばかりで(笑)
戦い方は蝶野のヤクザキックだったり、口で「シャキーン!」とか云いながら人差し指を
立ててみたりして、敵は「おおー」とか云って恐れおののくとか。
それが武器か?子供かっ!(笑)
「フォーメーションうさぎ」なんて、その最たるものですね(笑)
それが今回はナイフが出てきたり、拳銃の乾いた音がパンっ!パンっ!ですからね。
そりゃ、面食らうでしょ。

あと、笑いを取るための「間」が今回はなかった。
あのサモアリ独特の「間」は、計算し尽くされたものではなく、呼吸から自然に生まれる
「間」だと思いますが、外部の演出者には、そういうのは理解出来ないだろうし、
まったく不必要なものです。むしろ邪魔(笑)

世の中には面白い事がサモアリ以外にもたくさん転がっているし、僕がサモアリを知った
頃よりは、明らかに増加しまくっています。
けど、サモアリの笑いはサモアリにしか存在しません。当たり前だけど。
代用がないんです。

云ってる事が懐古趣味と言うかノスタルジックに過ぎるように聞こえるかもしれませんが
もし、サモアリの休業が解けたら、今回の「洞海湾」みたいな外部演出者による作品も
ぜひ観たいです。僕が知らない人でも有名な人でも観たい。
けど、サモアリがサモアリらしい公演も観てみたいですね。他にはないから。
無理なようですが、サモアリのサモアリらしい良さを秘めた脚本は過去にしかないと
思います。それがなぜかは多くを語る必要は無く、ただそれが可能かどうかです。
個人的には5年毎くらいには「スネーク」をやって欲しいし、「マクガフィン」や
「ガッツ団」は再演でも十分に見応えがある作品になると思います。
核となるべきキャストに不足はないと思います。オクイさんがいてくれれば。
あとは客演で(笑)

とりあえず、ワンダフルズはサモがサモらしい新作でしょうから、期待します。