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2008年05月16日

Olympic Charter

唐突ですが、僕がunicef(ユニセフ)の活動に余り関心がないのは、その活動自体に懐疑的
なのではなく世界中のすべての(正確には150国以上)子どもたちを対象にしているからです。
こういう機関は必要であると思うし、その活動は尊いと思いますが、「支援」と言うのは
何を第一義に考えるかの答えはないし、そうなると対象を「すべて」とするのは曖昧すぎると
思うからです。
世界では宗教的価値観の違いで無駄に多くの血が流されています。チベットでも民族に対する
弾圧が行なわれていますが、それは歴史の繰り返しです。
けど、ミャンマーのサイクロン被害と四川大地震は天災でしょう。

かたや2万人以上、かたや5万人以上の被害者が出ていると聞きます。
こういうのは、数字の大きさで表せるものではないですが、看過するには多すぎる数です。
五輪憲章に謳われる通り、政治は切り離して考えるべきかもしれない。
けど、オリンピック・ムーブメントで世界平和を謳うならば、同じ年に同じ国で5万人以上の
被災者を出したことを忘れて平和の祭典を行なう事に誰も矛盾を感じないのでしょうか?
どういう人だと笑顔で開会式を迎えられるのでしょうか?
僕は、中国で五輪を開くなと言っているんじゃないです。来年でも4年後にでも延期すればいい。
別に4年毎に開催されなくても僕は困らないな。誰が困るんだろう?
少なくとも五輪開催に割くためのエネルギーがあるなら、それを四川の救済に。
それを縛り付けるのが五輪憲章だと言うのなら、そんな絵に描いた餅は葬り去ればいい。
地はまさに成都。危急存亡の時。誰か「出師の表」を奉じれる者はいないのでしょうか。

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コメント

IWAさん、これ読んだ?
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080516-00000014-nnp-soci

“被災後72時間”過ぎてから受け入れって…。
被災後すぐ受け入れてたなら、何人の犠牲が減ったんやろね。

うん、あり得ない遅さ。
国の問題、システムの問題、色々あると思うけど、
まず人としての気持がありき。だと思うのですがねぇ。

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