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2008年05月15日

THE LAST PRINCESS


隠し砦の三悪人 THE LAST PRINCESS
日曜日に観てきました。気持ちを落ち着かせて記事を書くまでに時間がかかりました(^^;
ネタバレなので、畳ませていただきます。
個人的及び主観的な感想の上、毒を吐いているので気分を害される方もおられるかと思います。
続きを読まれる場合は、ご了承の上、自己責任でお願いします。

結論から先に書くと「駄目だ、こりゃあ」です。所詮、ガメラの域ですわ。
予習として黒澤作品を観たのが更にまずかったと云えますが。でも、観るだろ普通。
何でもオリジナルが良いとか古いものが良いとか言いたい訳ではなく、むしろ本作品には
期待していたのですが・・・。話にならん。ってとこです。
松本潤が悪いとか長澤まさみが悪いとかのレベルじゃないです。
松本潤はむしろ頑張ってた。道が開けるかも。長澤まさみは相変わらず・・・ですが。
ある意味、昔の映画の方が幸せだったのかも。コマーシャリズムに縛られていなくって。
「隠し砦の三悪人」ってだけじゃ、このご時世に観客動員を望めないからアイドルを
出演させて恋愛場面を作って、おまけに主演だからタイアップ曲に合わせて台詞も作って。
それで「裏切り、御免」って訳ですが、話がムチャクチャになるだけでしょ。
黒澤作品での田所兵衛の「裏切り、御免!」はご都合主義ながらも、作品のすべてを
ひっくり返す爽快感と心意気をもってして名言になってます。
本作品の「裏切り、御免」は「うそをついてごめん」と同義ですよ。ひどすぎる。

それだけじゃなくて、全ての表現方法においてお手軽すぎますね。
火の燃え方、踊り、金百貫、会話における台詞まわし、とにかく全部。
黒澤作品から「スターウォーズ」が生まれたと言うので、本作品では「スターウォーズ」に
対するオマージュと思える部分も多々観られますが、そんなもん要らない。
黒澤明然り、Gルーカス然り、映画に対して、映像に対して持ち合わせている愛情が、
本作品からはまるで感じる事が出来ませんでした。
いや、黒澤やルーカスと比肩する必要はないです。
ただ映画に対して、余りに不誠実すぎるスタンスはどうかと、僕は思います。

コメント

やっぱりか。
予告編を見ただけでそんな感じがしたよ(笑)

ま、そういうことです。

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