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2005年07月20日

我が心のお笑い芸人[03/08]

お笑いネットワーク発 漫才の殿堂太平サブロー・シロー
1980年代の漫才ブームの中で、最も素晴らしかった漫才コンビは、
太平サブロー・シローであったと僕は思います。
太平サブローも太平シローも芸が確かで、ネタはシローが書いてた
と記憶してますが、漫才が漫才として芸になってました。
モノマネも大層、上手かったんだけれども、それだけには留まらず
しっかりとしたしゃべくりの実力の裏打ちがありました。
独立したことにより、メチャクチャになった経緯は暗い話になるので、
ここでは、取り上げないでおきます。
で、漫才コンビの実力を測ろうとすると、どうしても他のコンビとの比較になります。他を下げて、こちらを上げる。悪口を云うつもりはないけど、気分を害したらごめんなさい。

漫才ブームの頃と言えば「オレたちひょうきん族」もありましたね。
まぁ、「B&B」や「ザ・ぼんち」や「のりお・よしお」とは比較する必要もないかと
思います(笑)勢いはあったから、笑ったけどね。好きな芸人さんではない。
「ツービート」と「紳助・竜介」は、凄かったけど、それも片方で持ってただけで、
ネタがどうとか、芸がどうとかと云う世界ではない。
「横山やすし・西川きよし」は、この頃、活動機会が少なかったように思います。
もしかして、活動を休止していたかも。色々あったコンビだから。
でも、僕は西川きよしが芸人として好きじゃないんですね、きっと。
「オール阪神・巨人」は実力ピカイチだったかと。でも、出来過ぎてた。
芸として、あれ以上でも、あれ以下でもなかった。
「出来過ぎ」って言葉を使って、酷評するのはヒドイ話だと我ながら思うけど(笑)
けど、「出来過ぎ」で笑えないってこともあるのですよ。
要するに、若い奴等だけを相手にしてるわけではない。おじちゃん・おばちゃんから
おじいちゃん・おばあちゃんまで意識したネタだったんです、「オール阪神・巨人」は。
それが計算高くて、「出来過ぎ」でした。でも当時の吉本を支えてたのは、この層ですからね。
現在とは違う。

太平サブロー・シローは、そんな感じが微塵もなかったです(笑)
これが2人のプライドでもあったろうと思います。
そして、自分達の笑いを繰り出して来ました。実力もあったし爆発力もあった。
時代の後押しもあった。あのまま続いていたら、現在でも通用したのは彼らだけだったでしょう。

僕は太平サブロー・シロー以外にも、すげぇ!と思った漫才コンビがあります。
ひとつは、ダウンタウン。漫才をやってた頃には、死ぬほど笑わされました。
もうひとつは、ダウンタウンより、かなり劣るけどナインティナイン。
これも、かなり可笑しかった。でも、共通点があって、それが弱点。
どちらも、ツッコミ役がメリハリあって、しっかりしてて、ボケが天才。
特にダウンタウン松本の微妙に外した間は、過去に類を見ないほどの間でした。
でも、それが限界で、台本やしゃべくりの練習で笑わしてる訳ではない。
なら、漫才じゃなくていい。って事になる。結果、漫才をやらなくなる訳ですね。
もちろん、そっちの才能もあるんでしょうが(嫌味)。

太平サブロー・シローも、あんなことになってしまったので、どうこういえませんが。
いつか、彼らの漫才をもう一度、観てみたいと心から思ってます。
最後にひとつ。
太平サブローが横山やすしに扮して、西川きよしと漫才をやる芸があります。
あれを評して、「あんなもん、やすきよじゃねぇ!三流の芸だ!」ってのを見たことが
あります。やすきよ復活!とか云って煽るTV局とか、それに乗せられる久米宏とか言う
バカなコメンテータも悪いんだけどね。
僕に言わせれば、あたりめぇーだろうが!ってことになります。
あの芸がやすきよと双肩したら、やすきよは何だったってことになります。
あれは、やすしを心から愛するサブローのトリビュートであって、僕は一流の芸だと思います。

サブローは、まだ演れるね。シローは、どうした。

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コメント

巨人・阪神の《出来杉君》はとてもズバリな表現。
そうなんよねぇ。落ち度が無いだけに愛嬌が不足するっちゅうか。

シローは吉本離れて急にコロっと関東弁になってから
『・・・あぁ~ぁ。やってもたなぁ…』な感じになってもた。
全国ネットを意識して狙い過ぎたんやろね。

ダウンタウンは言うまでもなくGOD。はい。信者ですから(笑)
しかし、打算もキッチリ働かせてるであろうお二人の事
ギャラ考えたら《舞台で漫才》をやりたがれへんのでしょうな。
松っちゃんなんて絶対漫才好きやと思うんやけどな~。
《人質ネタ》なんてもう一回ちゃんとカット無しで観てみたいけども。

わはは!やっぱ「出来杉君」感は、ありますか。
シローはね、吉本離れたのが自惚れだけとは思えないけど、どんどん自分を追い込んで苦しくなった感がありますね。
残念です。暗くなるから、そこには触れんでおこ(笑)
ダウンタウンは、キツイ書き方してますが、立派だと思います。
僕が漫才を見たいと言うのも、ないものねだりみたいなもんです。
知った顔して、「昔はよかった」とか云いたくないしね。
ダウンタウンは仕事を選んでるあたりも立派だと思います。

1980年代の漫才ブームの中で、最も素晴らしかった漫才コンビは、
太平サブロー・シローであったと僕は思います。
太平サブローも太平シローも芸が確かで、ネタはシローが書いてた
と記憶してますが、漫才が漫才として芸になってました。

ありがとうございます
昭和50年代 サブシロファンクラブ会長をしていました。これからも応援よろしくお願いします。

ありがとうございます。
観たいですね、久々に、あの2人を。

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