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2005年07月14日

我が心のお笑い芸人[02/08]

夢路いとし・喜味こいし
「うちの妻(さい)がね。」
「君んとこ、サイ飼(こ)うてんのか?」

文字にすると、これだけですがね。
僕は、何度聞いても笑ってましたね。
「出たーっ!」って感じで。

お笑いネットワーク発 漫才の殿堂夢路いとし・喜味こいし。
いま思うとキレイな名前ですね。
「夢路愛しい、君恋しい」ですか。
「男は度胸、女は愛嬌!」
「お手々出してもアシ出すな!」
「グリコ!」
「がっちり買いまショー!」
このテンポですよ。
「10万円、7万円、5万円、運命の分かれ道!」
この名セリフは、最近アリ・キンチョールのCMにも使われましたね。
「10万匹、7万匹、5万匹、アリさん、運命の分かれ道!」とか云ってた(笑)

僕が最初に愛した漫才コンビです。
未だに最高の漫才コンビだと信じて止みません。
僕の「横山やすし西川きよし」評価が低い訳は「いとしこいし」にある訳です(笑)
「いとしこいし」は正攻法で、しゃべくりの真骨頂ではないかと思います。
いとし師匠なんか、ボソボソやってるだけに見えるんですけどね。
その、間が絶妙でした。計算って言うより、どうしたら可笑しく見えるか、
自然体で解ってた人なんだろうなぁ。
おまけに、いとし師匠が偉そうに世相を斬って話すなんて見たこと無いし。
僕は賞の権威や勲章なんかで評価をするつもりはないけど、このコンビは
勲4等旭日章なんてのも、もらってる。エロネタや他人の悪口ネタはやらないから
品が良いそうだ。もちろん秋田実の功績も大ではあるんだけど。
ツービートや紳助竜助やB&Bらの漫才ブームの折り、旧態然とした漫才は、
槍玉にあげられた。確かに僕も共感した。
しかし、TVで見る「いとしこいし」の漫才は、なんら薄っぺらくはなかった。
それどころか、当時のニューウェーブの連中との実力差を浮き彫りにした感があった。
僕の心の無形文化財でした。
改めて、いとし師匠のご冥福をお祈りします。

コメント

 タイトルを見たら声が聞こえました!!「夢路いとし・喜味こいし」だけはどうしても「いとこい師匠」と「師匠」をつけて呼んでしまいます。品のいい大阪弁、最近では上方落語でも年輩の人でしか聴けなくなりました。あの物売りの呼び込みのネタ、大好きですよー。いとこい師匠に落語好き。姉たちからは年齢詐称と言われてます(苦笑
 最近、テレビでこいし師匠が一人で出演しているのを見ていると、寂しいですね。

おこんにちは。いとこい師匠のお名前を見て思わず、書き込んでしまいました。久ヶ沢さんのファンマップに登録させていただいた大阪人ゆいです。こちらのブログもこっそり拝見させていただいております。(苦笑)
私も、いとこい師匠は大大大好きで、去年、大阪のワッハ上方であった「いとこい展」に行ったほどです。生いとこいは、一度しか拝見できませんでしたが、その一度の漫才が本当にお腹がよじれるほど面白く、その後のおしゃべりでも大師匠にもかかわらず「今日はほんま来てくれてありがとう」と土下座までしていらっしゃいました。(笑)ほんまにおちゃめでかわいらしいおじいちゃんたちでした。

>ミチルさん
ありがとう。僕もこの文章を書いてる間、頭の中で声が聞こえてました(笑)
「いとこい師匠に落語好き」素晴らしいです。だって、いいものはいいからね。

>ゆいさん
ありがとう。いとこい師匠のライブ、羨ましいです。その経験は大切にしてください。
僕みたいに失ってから、その存在の大きさに気付くことも多々ありますし。
大阪の人として、いとこいさんの素晴らしさを語り継いでください(笑)

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