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2004年08月09日

MIDSUMMER CAROL(2)

「MIDSUMMER CAROL ガマ王子VSザリガニ魔人」
大層なことは書けないけれど、とりあえず現在想ってる事を書き留めます。
「WOWOWで観てから」とか「DVDで観てから」と思ってたんだけど。
でも、今と後では、変わってくるかもしれない。おもしろかった。良かった。それは間違いない。
でも、僕の自分の居場所を確認するために。僕のアイデンティティが崩壊しないように(笑)
一応、ネタばれは含むかもしれませんが、大したことはありません。どうせ、そんな大したことは書けないから。
それより、不愉快な気持ちになるかもしれません。
僕の私見に過ぎない事なので、無理に続きを読まなくてもいいです(笑)
何回も云うのは気が引けますが、掛け値なしに観れて良かったです。
この後、ネガティブな事も書きますが、僕が楽しかったのは本当です。

では、普通に役者さんの印象から(笑)
[伊藤英明]頑張ってました。本当に頑張ってました。好感持てます。
けど、頑張ってあんなもんです。頑張らなくても良い役者でもいいです(笑)
そんな言い方はひどいな。今後にも期待したい役者さんです。
[長谷川京子]予想以上に頑張ってました。好感持てます。
でも、声が聞こえません。台詞廻しもキャラも随分彼女向きです。G2も大王もかなり苦労と工夫したと思います。その辺りの苦労を感じさせない女優さんならこっちの胃も痛くなりません。「OH!たけし」に出てた頃の小林聡美だったらなぁ。今後にもあまり期待したくないです。人には向き不向きがあると思うので。
[山崎一/犬山犬子/加藤みづき/木場勝己]
軽んじてる訳ではありません(笑)
僕が演劇に関してとやかく言うのは僭越なんです。僭越を承知で暴挙を行っているのですが、この方々にとやかく言うのは失礼でしょ。皆さん、好演でした。
そして、実力のある方が実力通りに、役を全うされている。そんな印象です。
みずきちゃんですら、そう思います。ましてや木場さんは実質主役で熱演でしたが、「いやぁ、巧かったですね」とは云えないでしょ。巧いんだから。
例え偶然にスタバでお見かけしても云えない(笑)
良いものを見せていただきました。ありがとうございました。って感じですね。
でも、この方々の演技は、こういう機会がなかったら僕は一生観れずに終わったかもしれないのです。>
特に木場勝己さん、全然知らなかったし。巡り合えて、観れた幸運に感謝です。
[瀬戸カトリーヌ]
快演でしたね。怪演と云った方が良いのでしょうか。
いつもこんな感じなのでしょうか?凄いね。◎をあげたいです(笑)気に入った。
[小松和重]
どうも眉毛が普通だと小松さんに見えないのな。あの太い書き込みの眉毛じゃないと(爆)
そんな小松さんですから、唯一ひいき目が入るかもしれません。
でも、普通の人の役で、結構難しいと思うんですよね。でも飄々とこなしちゃう。
こなしちゃうと、どうしても大したことないように思われちゃう。大したもんですよ。
ちゃんと僧正も立ててるし。僧正からお中元もらってもいいくらいだ(笑)
あっ、僕も「100万回生きたねこ」大好きです。同じだね。
[片桐仁]
この人もね。期待が先に立っちゃう(笑)役自体は、そんなもんですよ。
仁さんですから、それくらいこなしますよ。むしろ物足りないくらいだ。
でも、外に出て、みんなとやって、木場さんや山崎さんとやって。そりゃ、期待しますよ、僕は。今後の片桐仁に(笑)
[山内圭哉]
すごかったです。彼に何かあったのか?(笑)何があったかは問うまい。
役者として、すごかったと思います。今まで以上に。僕の期待や想いが、無意識に彼の評価を
緩くしてるんじゃないかと疑ってみたけど、たぶん違うと思うんだけど。
このままいけば、彼は凄いです。「痛くなるまで」楽しみです。
僕の声が29列目から、拍手にかき消されなければ、間違いなく「僧正!」と叫んだね。
[後藤ひろひと]
この人には何も言うまい。役者としては、普段どおりに良かったし。楽しませてくれてありがとう。とだけ云いたいです。
今回の作品に出会えた幸運に感謝はしていると書きました。
しかし、今回の作品は僕のジャンルというか領分みたいなものでは、ありません。
でも、そんな、また別のもので、感動できるものに出会えたのは幸せです。
良い映画を観た時や、良い小説に巡り合った時のような、そんな感慨を味わってます。
でも、僕のテリトリーって話になれば「止まれない12人」は枠内なんですよね(^^)
久ヶ沢が出てない初演であっても。同じ大王の脚本で。
出来の良さとか、そんな話がしたいわけじゃない。
完成度は「MIDSUMMER CAROL」の方が高いと思います。
「止まれない12人」は、劇中のとんでもない面白さの割りに、終いはバタバタで弱いと思うのですよ。
あんな話に収拾を付けようとすると、どうしてもそうなってしまうと思うのです。
けど、「ああ、なんだか解らないけど、楽しかったからいいや」と言えるもの。
それが僕の領分です。
僕が不勉強なのだと思いますが、パルコ・リコモーション提携公演は全部こんな感じですか?
なんかTVで有名な人を中心に、脇を素敵な個性的な役者さんでかためる感じ。今回だけですか?
何だか、脚本を書く前から制約が多そうに感じるのは、気のせいですか。
コマーシャリズムを前提に、事が運んでいるような気がするのも、気のせいですか。
誤解しないで欲しいのは、宛て書きも、商業ベースも決して否定しているわけでは、ありません。
それらを否定して、自助努力なくアングラに留まり、解りにくい活動されてる方が、僕は嫌です。
事実、今回も結果的に素晴らしい作品でした。
でも、大王ほどの御方ですから、出来れば制約の少ない中で、出来の良し悪しに関係なく取り組んで欲しい。
それが、僕の想いです。結果、失敗しても僕は、その志の高さを受け止めます。
でも、今回のような取り組み方は、成功するしか道はないです(笑)失敗すると惨めです。
それが、G2さんと大王とパルコ・リコモーションの信頼関係の上に成り立ってるんだから、外野が言うことではないですがね。
それを後押しするファンの方もいらっしゃるし。
事実、公演前に、僕の懸念をこぼしたら、廉さんは「大王だから大丈夫」とおっしゃいました(笑)
実際、大丈夫だったし(笑)
ここまで、読み返すと、乱文の上、言いたい放題ですね。申し訳ない。
最後に、「今回の作品は、僕の領分ではない」と書きました。その気持ちにウソはないですが、これだけ素晴らしいモノを見せられると、今後の生活への影響は必至です(笑)
元々、僕の領分でなかった、ラーメンズが生活に侵食してきているように。
でも、ラーファンの方の根幹が本公演にあって、今回の「MIDSUMMER CAROL」が、別の素敵な世界であるように、僕も自分を見失わないように生きなくては。だって僕の根幹は解りにくいぞ。
久ヶ沢が、根幹だと思われているのでは?そんなこと、ありえませんから(笑)
大王の根幹にモンティ・パイソンがあるなら、僕の根幹は、ジョン・ベルーシです(笑)

コメント

私・・・そんなおこがましく畏れ多い事言いましたっけ(汗)しかもIWAさんに・・・。そう書かれるとエラソウじゃないですか・・・。いや、そう思っていることは確かですが。根拠は?と聞かれると困る保障です。私にはそこまでの経験も知識もないです。もっと言うなら、その場で口をついて出た言葉(口調)だったりしますし、おまけに記憶力もない。自分の過去の発言には自信皆無です。だけど、大王ならどんな状況下においても、自分のスタンスを崩さずに成し遂げてくれる様な気がしてならないのです。IWAさんの言葉を借りて言うならば、カクスコと大王が私の“根幹”なのでしょう。信頼が無条件に絶対なんです。・・・私の別の世界はなんだろう。_______________パルコ・リコモーション提携は、「こどもの一生」と大王×G2作品のようです。全て、誰もが知る有名な方が出演されているようです。“パルコ上演作品は客が入る芝居しかしない”と、何方かが言っていたのを思い出しました。なので、(好みは別として)作品としても万人が興味を惹くものが多い気がします。長々と失礼しました。思ってることを書いてみました。結構無責任に。

私なら《やっぱり猫が好き》に出てた小林聡美がええなー♪私も観る前友達と『大丈夫なんやろか・・・』てな話になってたんやけど『さすが大王!なんとかしてくれたな・笑』と絶賛してたね~。IWAさんの言う通り、大王には制約の無い中で好きなように本書いて大王の思うキャスティングでやって欲しいなぁと思う。・・・あ。でも昆虫だらけの芝居になるか(笑)

えーと,こちらには,初めまして,ですが。ちょっと黙っていられない話題でしたので,ひとこと。(笑)読解力のない人間なので,IWAさんのご意見をどこまで正確に読み取れてるかはあまり自信ないんですが…。(^_^;いいんです,これで。と思います。たしかに,PARCO版『人間風車』を初めて観たときは,内容的にかなり商業演劇化してしまっていることに,遊気舎版を観てる人間として,大きなショックを受けたことは事実ですけれども。でも,たとえ,有名人をメインに据えてでも,内容に制約を課せられてでも,ちゃんと面白い作品を書いて,それで,ひとりでも多くの人に(特に,ふだん芝居など観ないような人たちに)観てもらって,受け入れてもらえることによって,演劇というものの流れを,こっちの陣地へこっちの陣地へと引きずり込むことができれば,そこで,最終的に,ほんとにやりたいことをやれるようになれば,いいんじゃないか,と。いや,今だって,Piperやら王立劇場やらで,やりたいことはしっかりやってると思いますが。状況として,もっと大きな流れとして,望ましい方向にもっていければいいんじゃないか,と。それこそが,大王にとっての志なのではないか…,と言ってしまうと,ちょっと言い過ぎかもしれませんけれど。実際,PARCO版の作品を観て,大王を知って,結果,すっかりハマってしまった人たちもいるわけですし。作品としても,成功を重ねてることによって,だんだん,商業的な中にも大王テイストをより濃く出せるようになってきてると思いますし。でなきゃ,サブタイトルとはいえ,『ガマ王子vsザリガニ魔人』なんてタイトルはつけられないのではないか,と。(笑)(ちなみに,『カビ人間』は,初演脚本が某戯曲賞にノミネートされたりもしたので,変なタイトルでも通りやすかったのかも?)まあ,話としては,今回の『ガマザリ』は,キレイすぎるところもある気もしますが,それは制約に縛られて,というよりは,大王が,こういうものを書きたくなったから書いた,のだろう,と,私は,解釈いたしております…。(こんなキレイな話を書いてしまった反動で,12月の『スプーキー・ハウス』では,いい意味で,どんなヒドイ話を書いてくれるのか,楽しみでもあります…)そういえば,以前,どなただったか,ある役者さんが何かのインタビューで仰ってたのですが,「後藤ひろひとは,作家として,プロだ。依頼された脚本をきっちりと書き上げて,それを演出家に渡したら,あとは,切られても,書き直しを注文されても,文句を言わずに,ハイ,と従う」と。そして,これは,『12人の入りたい奴ら』のパンフで,大王ご自身が書いてることですが,…って,中途半端な引用では語弊があるかもですが,あえて一文を引くと,「言われた条件だけ満たして後は好きにやっちまうわけさね。」とのことで。つまりは,そういう作家なんです,大王という人は。だから,いいんです,これで。と,これ以上書くとキリがなさそうなので,無理矢理まとめてみましたが。意味不明なことを長々と書いてしまいまして,すみません。m(_ _)m結局,なんにもわかってないくせに,書かずにはいられない…。哀しいサガ,というものでしょうか…。(^_^;

>廉さんいや、偉そうじゃない。ホンモノの愛だ(笑)廉さんは、遠慮することないんだよ。出来れば、僕の問いかけに反論を期待してたんだから(笑)でも、そんな問いかけのエサに違う大物がかかったよ(爆)>まーるさん小林聡美は良い。旦那よりいいぞ。僕の意見と同様、まーるさんの意見は大王ファンとして、もっともです。あっ!虫だらけは嫌だ!僧正も嫌がる。でも大王だって、世間に認められるようなもの書いてもいいね。かときちさんの意見も、まーるさんは解ってくれるはず。だって、やっぱV6よりPiperだし(←意味不明)(爆)>かときちさんはじめまして!(爆)ありがとう。僕って偉いな。だって、いいかげんな文章を書き殴ってるだけなのに。そんな僕が、遂に初めて、かときちさんの演劇評論を引き出したぞ!きっと、廉さんは嬉々として読んだことと思う(笑)かときちさん、多分おっしゃる通りです。コマーシャルベースでも、制約が多くても、それは大王が受け入れたもの。そして傑作を繰り出してくる。大王は決してポピュラリティに迎合している訳ではない。それが、結論ですよね。僕は、大王作品を多く観ている訳ではないので、言い切れなかった。誰かに、「これでいいんです」と言って欲しかったんです(笑)そして、かときちさんにとっては守備範囲であるパルコ・リコモーションも僕の領域外であることを明確にしたかったんです。でも、別の世界のステキなモノです。

お久しぶりです。根幹ですか。自分探しは難しい。でも、自分は自分にしか把握できないし、されたくない。だから、何かに沿って、誰かの力をかりて少しずつ進めていくの。それをまた、演劇において・・・と区分するのですね。それは面白そう。笑私は・・・カビ人間なのだろうか・・・。日々好みは移り変わり、過去を忘れていくけど、忘れたくないと思うもの。それが大切なものなのかなぁ・・・って。なんか関係ない独り言になっちゃいましたね。

何だか、この話題には珍しい方が沢山・・・。かときちさん・・・大好きです(泣)やっぱり師匠です。貴方がどんなに否定しようとも。そして、私のウダウダな文章なんて、犬に喰われろだ。おこがましくも色々言って、しかも纏まってなくて、何言ってんだか解らなくて。嬉しいような切ないような、やりきれないような、そんな気持ちが充満してます。

>くるみさんごぶさたしてます。でもblogはしっかり読ませていただいてますよ。僕も「瀧田さんが雨を降らせたとこ。」が好きです。優しい雨でしたから。福井公演のは、ショボかったみたいなんですが(笑)いや、無理に「自分探し」しなくてもいいんですけどね(笑)僕は、ぺーぺーですから、自分の場所を確認しとかないと迷子になるので。>廉さんあはは。こうやって、くるみさんやかときちさんが、僕みたいな、演劇音痴の相手してくれると嬉しいね。でも、廉さん。こら!何をひとりで黄昏てるか(^^;あなたの功績が大きいんです。だから、たそがれてる暇があったら、迷わず、いっぱい書け(笑)

ふぅむ…凄いな。IWAさんのコメントも皆さんのレスも。読んでいて『はぁぁ~(・o・*)』と深く納得。居ても経っても居られなくなって、書き込んでます。勢いだけで…です(爆)私も観劇歴が浅いので、これから書く事はおこがましい発言ばかりかもしれません。それでも書く事をお許し下さい。今回のこの大王作品。激しく心揺さぶられました。もちろん発表された頃から、ある程度、期待していました。けれど、実際に観るとその感覚に大いなるブレが生じていました。大王作品について多くを知っている訳ではありません。けれど、この作品はすごくストレートなモノだと思います。大王が今まで書かれた作品は、もっと変化球に富んでいた気がします。それと比べると「ガマザリ」は直球、まさにストレート。その分、視界的・聴覚的・感覚的に“どぉ~ん!”と衝撃が来るのでしょう。以前の作品は変化球なだけに“じぃ~ん!”と緩やかに波が来るんですよ。その違いは、とてつもなく大きい。その差が今回の大王的目論見のひとつなのかもしれない。それはそれでかなり面白いし、好評価を得ていることも事実。どんな時でも、どんな状況に置かれても、その条件下で100%……いや、120%楽しむのが『大王流儀』なのでしょうね。そぅだからこそ、出演者陣が本当に楽しそうに、全身全霊でストーリーを創り上げてゆく。観ている側にも伝わる。心に零れ落ちて、前に進む為の一歩を踏み出す糧となる。そんな背中を押してくれるような素敵な作品を生み出す大王はやっぱり天才だ!と云えよう。長々と乱文を綴ってきましたが、そろそろ止めようと思います。続き…或いは、きちんとした文面は某頁へ載せます。こぅして、素敵な作品とそれを愛する方々に出会えたコトを嬉しく思います。またこんな情報交換(?)が出来ると良いですね。

しかられたっ!(笑)いっぱい書けって・・・。功績?はー・・・・・。私なんかが書いて良いのかな。って心境になってますが(^^;

puzさんも、ありがと。僕がメチャクチャ書いてるんですから、puzさんなんか、おこがましくもなんともないですよ(笑)puzさんの受け止め方も納得します。てか、伊藤くんなんか素直だから、まさにストレートにお勤めしてましたね(^^)いや、演出自体、直球ばっかだったかも。そんな中、大王だけが変化球投げてたように、僕は思います。ずるいぞ、大王(^^;だって、絵本をそっと置いたのも堀米なんだろ?ヤゴもずるいし。あっ、puzさん、「しかられたっ!」って書いてる人ね、まだ「私なんかが書いて良いのかな。」とか云ってますよ(^^;もし、知り合いなら、活を入れてやってください(爆)

いやはや,あんな駄文を読んでくださって,こちらこそ,ありがとうございます。本人ですら,何書いてるんだかよくわかってないというのに。(^_^;なんか…,憑くんですよ,ときどき,ヘンなものが。(笑)だから,演劇評論とか,師匠とか,っていうのは,ほんとに,違うんです。無実なんです。勘弁してください。m(_ _)mまあ…,物事にはいろんな側面というものがありますし,人それぞれに見方や感じ方がありますし,私自身の中でも,そのときどきで“揺れ”があるのも事実ですし…。答えをはぐらかすわけじゃないですが,無理に答えを急ぐ必要もないんじゃないかな,と思ったりもします…。時間が経って,ようやく見えてくる流れ,というものもありますから…。己の根幹とか領分とかということについては,私は今まで考えたことがなかったので,正直,「はて?」と惚けるばかりなのですけれど。ひとつ言えるのは,パルコ・リコモーションが守備範囲,というよりは,自分は,ただ,ひたすら,大王というボールを必死で追いかけてるだけ,ということっす。はい。と,夏らしく,高校球児の気分でまとめてみました。(笑)あ。あと,“直球”ということについては,シアターガイド8月号での大王の発言が参考になるのでは?と思います。お手元にお持ちの方はご確認を。

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