« 百色眼鏡 | メイン | NHK大河ドラマ »

2004年07月14日

昨日は、あった。明日は信じない。

童夢 (アクションコミックス)
僕は多聞に漏れず漫画は好きだ。ある時期は、かなりの量を読んでいた。
しかし、それほどマニアックでもないし、オタクでもない。
好きな漫画家を挙げれば片手から両手で足りる。
好きな作品となるとメモリー増設の必要性が出て来るけど。
現在、本棚に並んでいる漫画の作者も5名くらい。
そして、その中で最初に名前をあげるとしたら大友克洋だ。
「童夢」1983年の作品。既に20年以上が経過している。
この漫画が世間に与えた衝撃は凄まじかった(笑)

気分はもう戦争 (アクション・コミックス)

いわゆる出世作です。少しの隙も見出せない、あり得ないくらい緻密な絵。
画期的なストーリー。当時の一般的にSFと云えば、眉村卓や星新一や筒井康隆のジュブナイル程度が関の山だっただけに、この展開は衝撃的だった。
演劇とかガンダムとかに無縁だった僕は、こんな漫画があればエンターテイメントは事足りると思ったほど。
ここから、大友克洋は「AKIRA」に到達するのであるが、「AKIRA」以前の有史として、歴然と「童夢」は存在したのだ。
もちろん、大友克洋はその他にも秀作を多く世に出している。
高校時代に愛読していた「ロッキングオン」にも連載してた。
アクションコミックでは「ハイウェイスター」「さよならにっぽん」「ショートピース」など。そこには日常にない、非日常がある(笑)
そして、非日常の中の非日常と云えるのが「気分はもう戦争」。
僕のバイブルとも言える作品。この作品は原作に矢作俊彦。「神様のピンチヒッター」とか書いた人。
矢作俊彦の書くハードボイルドは、何か足りなくて取るに足りないと僕は思ってるんだけど(毒)、この作品だけは別人のようだ。
そして、この作品は1980年より前に書かれてるんだけど、この後、世界で起こったこと(最初の湾岸戦争)などを考えると、意図していないはずの戦争へのアンチテーゼとしても機能している。
少なくても「童夢」と「気分はもう戦争」だけは読んで損はない。勿論、他の作品も。
古本屋でも手に入るし、本屋で買ってもいい。
芝居を観に行く為の新幹線運賃や飛行機運賃、チケット代に比べたらタダみたいなもんだ(笑)

コメント

私も漫画好きやなー。マニアックなんはさっぱり判らんけども、大友克洋は知ってる。AKIRAの人・・・って認識。ほんで今年公開の《スチーム・ボーイ》やったっけ?私は運良く、新幹線代も飛行機代も使ってへんので古本屋行ってみよかなー。っつーか、御用達の漫画喫茶に有るか探してみよっと。

まーるさんほど、感受性が強い方なら、「童夢」はストライクでしょ(笑)でも、衝撃が強過ぎて、しんどくなるかも。「気分はもう戦争」は、うざったいかも。僕はアニメも嫌いじゃないし、アニメ化に否定的な訳でもないけど、何故か大友克洋のアニメは余り見ないんですよ。今度、見てみます。

コメントする