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2004年07月26日

KKP#4「レンズ」雑感

僕が注意深い性格でないことは歴然たる事実です。
むしろ、いいかげんな性格ってのがピッタリです。
そんな僕が「レンズ」公演に関して細かい事を書くってのは、どうかと思います。
でも、雑感として書いて置きたい事もあるので、試みてみます。
以下ネタばれ含みます。ご注意下さい。
今回は不快感は伴わないと思いますが(笑)

「舞台セット」
影絵も見事だったけど、その後のセットも綺麗で素晴らしかったですね。
フィルムと影絵が終われば、事実上の一幕の芝居でしたね。
僕が公演後に久ヶ沢徹に会って、一番に確認したこと。
「セット、金かかってるなぁ」
「お前、よく手摺りを壊さなかったなぁ。」
どちらも、同意してくれました(笑)。
僕は素人だけど、あれだけのセット(特に階段とロフト)に金がかかるのは解る(^^)
あれで、手摺りまで本物志向でしっかり作ってあったら、本物の洋館である。
故に手摺りは、横への衝撃には弱かったはずだ(^^)
階段は、しっかり作ってあるから初日から壊しても直しが利くのだ、きっと(爆)
ニールセンによる絵とかも素晴らしかったし、本当に見事でした。

「蟻」
そっか。蟻は自分の700倍のモノを運べるのか。初めて知った。
だから、蟻は自分の能力に自覚的かどうかなんて考えたこともなかったよ。
古今東西、ヒーローは自分の能力に無自覚な事が多いのも事実です。
そして劇中で打ちのめされた時は、「お前ならやれる」「キャシャーンがやらねば誰がやる」とか云われて、戦いの場に戻るものと相場が決まっています。
天城も自分の天賦の才に無自覚なヒーローって設定ですね。
でも、本当に小林賢太郎も自分の才能に気付いてるのかな。
例え自覚していたとしても、過小評価に留まってるのでは?
賢太郎が自覚している、700倍くらい凄いんだよあんたの実力は(笑)
そして、ファンが賢太郎にかける期待は7000倍だよ。
そう自覚したら、本業も少しは考えなくちゃ。
で、あなた!「そうだ、そうだ」と同意した、あなたっ!
これを読んでる、あなたです。特に自分のサイトやblogを持ってる人。
あなたも、蟻です。
自分のサイトのカウンターが、ぐるぐる廻ってるのを超常現象にしてはいけない。
あなたに寄せるみんなの想いが、カウンターをカチカチさせるのです。
ホラ、身に覚えがある人が数名(爆)
グサっ、グサっ、グサっ、グサっ、春日桜太のサーベルが何人も刺したな。
自分の能力に自覚的になりましょう(笑)
僕みたいに、他人のふんどしでサイト運営してる訳じゃないんだから。

「レンズ」
さぁ、ここに来ると怪しくなる(笑)
僕なりの拡大解釈ってことで、お許しを(笑)
まず、以前に「百色眼鏡」について書いた時に、

『探偵は英語で「ディテクティブ」だけど、私立探偵の蔑称は「プライベート・アイ」で「覗き屋」って意味だ。そして「覗く」と云う行為によってこそ、真実が見えてくるって意図が本作品にあるかどうかは不明。』

と、書いた。
今回は、覗く対象は「穴」ではなく「虫メガネ」であった。ってことで(笑)
しかも、レンズには凸レンズと凹レンズがある訳ですが、「虫メガネ」は凸レンズですよね。
拡大レンズ。小道具の「虫メガネ」を持った途端に、あらぬ方向に話が拡がると。
特に春日桜太のひらめきは、あらぬ方向に拡がりすぎです。

「百色眼鏡」
まぁ僕は椎名林檎色ってのは、あまり感じなかったので良しとしよう。
僕が不感症なのかもしれないけど(笑)
ってか、パロディーみたいなもんですよね、本作は。
でも、メチャクチャです。
確かに「百色眼鏡」にインスパイアされて出来たってのは、感じる。
小林賢太郎の場合、こういう感覚が向いているのかもしれないとも思う。
ラーメンズの場合、完全なオリジナルですから。それが本業。
KKPなんかは、既に完成品があって「俺だったら、こうやる」って賢太郎流解釈みたいな、そんな感じでもいいかなって思います。
パロディーと云うのは違和感や語弊を感じますが。
でも、その場合、既作品に対する敬意だけは失ってはいけない。と僕も思います。
それが、本当の敬意か形式的な敬意かは別として。
賢太郎の椎名林檎に対して払われる敬意は、潔しと僕は受け留めています。
あっ、メチャクチャにしたとか云ってるけど、そうでもないんだよなぁ。
「百色眼鏡」で貧乏書生・天城の履物は木の雪駄でなく、立派な革靴ですよね。
貧乏書生に似つかわしくない。
そーか、駒形警部からもらったんだね(^^)
引きと言い、絶対に続編あるな。これ。


以上。
フライヤーとリーフレットに関しては、言及を避けよう。
解らないから。
けどね、「魔術師の選択」もね、うちのカミさんにかかると台無し。
「筆」→「墨汁」→「黒」→???イルカっ!
アリ嫌いだし!イルカも黒っぽいし。だって(笑)
ごもっともです。

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