Qualia
BRUTUS (ブルータス) 2007年 2/1号
師匠1962さんに先を越されましたが(笑)
今号のBRUTUS誌は、茂木健一郎。
何だ、この黄色い表紙は?確信犯ですか?
見つけた途端にビビッ!ってきた、これがクオリアですか?(笑)
で、手にとってペラペラ見てみると、羽生善治、中沢新一・・・。笑ってしまい回収。
微妙すぎるだろ。どうせなら、もっとザクっと俗物な役者とか選んで欲しいです。
と、云うのも僕は茂木健一郎氏に必ずしも好意的であるとは云えないのです。
いや、茂木健一郎氏のことは何もわかってないんだけど。
何もわかってないからこそ、氏の書かれる文章に苛立ちを感じます。
これは中沢新一氏にも同様の苛立ちを感じるので、根幹は同じかと思います。
要するに、その時々で氏の書かれてることは解る気がするけれど、人間そんなことばっかり考えて
生きてる訳じゃないねぇだろ?ってことです。
朝、起きたら、ボーっとしたままでも顔は洗うし、美味しいもの食べりゃ自然に顔がほころぶ。
「そもそもなんで人間同士が一緒にものを食べるようになったか」なんて普通は考えない。
いや、考えるのはいいけど、そんなことばっかりで世界が成り立ってる訳じゃない(笑)
4角を廻って直線を向いた時、血が逆流するような興奮を感じる事は脳科学で説明できるかもしれ
ないけど、一瞬の手応えで「あらっ?」と感じたり、「幸四郎、内を突け!」って脳内で叫んでる
時は、この馬券が外れたら晩飯はアンパンだってことは、意識の外ですから。
厳しい言い方をすれば、氏がサッカーを見ていて「よし!」と叫ぶのと僕が「よし!」と叫ぶのは
培ってきた重みから何から全てが違う訳で、僕にとってはデルタ関数的な解放ではないのです。
ひどいことを書き連ねていますが、氏を理解する素養を持たない僕だからこそ、氏の書かれる事に
新鮮な驚きと、感動を覚えることは多々あります。だから、アラ探しをするために本誌を買った訳でもないし、色々楽しいです。(←フォローになってないな(笑))
当初から、今号のBRUTUSは読み応えありそうだなと思ってましたが、予想以上にヘビーです。
ゆっくり時間をかけて読もうと思います。どうせ頭に入らないんだけど。
コメント
ふふふ。テレビや文章上の茂木氏はかなりかしこまったよそゆき顔ですよ。
苛立ちはそのせい(笑)?
生対談の様子を見るに、ご本人はけっこうな俗物(良い意味で)かと。
はじめ、ギャップに面食らいましたが、慣れてみると、ぶっちゃけた物言いと『お約束』への無頓着さ加減がオモシロです。
機会がありましたら、ぜひ。
と言いつつBRUTUSは未見。早く本屋へ遠征したいです。
Posted by: aiwendil | 2007年01月17日 20:13
コメントありがとうございます。
いや、茂木先生が下りてきてくれてるのは解るのです。
そのためにメディアを利用しているのも解るつもりです。
でも露出が多くなるとサービス過多になるのですよね。
モギダスなんかもそうじゃないかな。
本当に仰りたい事だけを書いてくれればいいのにと。
無理に書きたくないこと書かなくていいのと。
そういう感じの苛立ちです(笑)
茂木健一郎は椎名誠じゃないんだから(笑)
Posted by: IWA | 2007年01月18日 00:20
苛立ちおぼえて当然です。
食べているものはそれほど違わないかも知れないけど、吸っている空気は明らかに違うから。
彼らは、そんな事ばっかり考えてないと生きていけない・・・カツオが止まると死んじゃうみたいなもんです。
「何でも言葉にしないと気が済まない症候群」の最先端みたいなもんよ(笑)
でも体に悪いってわかっているんだけど、吸ってしまうタバコと一緒で、つい手を出したくなる魅惑があるんです。
症候群の末端にいて時々気分で手出しているのが私です。
他人に勧めておいてなんですが・・・・こんな雑誌読むぐらいなら、スキーしていた方がよっぽどいいんだけど・・・・
今年は雪ないからナー
とは言え、羽生さんとの対談集は待ち遠しい(^o^)
Posted by: 師匠1962 | 2007年01月18日 12:03
師匠1962さん、らっしゃい!
・・・・こんな雑誌って(笑
読み応えあるし、コスパ度高いやろ。
よかったら茂木健一郎のブログもどうぞ。
僕は競馬やってるだけでクオリアの連続です(笑
雪は無いにこしたことないわ。
競馬開催も中止にならんし。
Posted by: IWA | 2007年01月18日 16:35
勝手な推測ですが、たぶん茂木氏には無理に下りてきてる感覚はないのじゃないかなあ。
メディアを利用しているというよりは、メディアを楽しんでいるといった印象を受けます。
露出の多さ含め自身を茶化したりしていますし。
生活者の持つ俗っぽさと、研究者の持つ至高志向が自然に同居しているユニークなお方のように、私には感じられます。
佐藤雅彦氏や羽生善治氏とのかかわりを拝見しているともう微笑ましくってしょうがない。
それともBRUTUSの記事がサービス過多なのでしょうか。ますます気になります(笑)。
クオリア日記、ご覧になっていましたか。
なかなか読み応えがありますよね。
昨年の8月ごろが特に面白くて好きでした。
それと9月21日のエントリーが爆笑もの。今でもたまに思い出し笑いして、怪しいヒトになってしまいます(笑)。
Posted by: aiwendil | 2007年01月18日 22:30
クオリア日記、そりゃもう、「はざまの庵」ってところ経由で知ってました(笑
まぁ忘れた頃に読みかじる程度ですが。
あ、僕は佐藤雅彦氏についても同様の「よく知らないくせに、興味があって、かつイライラ」
を感じてます(笑)
Posted by: IWA | 2007年01月19日 00:44