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2005年12月03日

激走レンジ!

激走レンジ!―京大式・一瞬で適性の幅を見抜く馬柱読み"激走レンジ!" 京大式・一瞬で適性の幅を見抜く馬柱読み
著者の棟広良隆氏は京大競馬研究会名誉会長。
本書は一口で言えば、馬柱の時計欄を基礎とした「コース適正理論」です。
僕の私的な見解で言わせてもらえば、このスタンスでの
競馬への取り組み方は正攻法であり、同じ志を持つものとして
敬意を以って本書の出版を喜びたいと思います。
そして彼の穴馬をピックアップしてくるセンスは、紛れもなく一流です。
そのセンスを以って年間300本の万馬券を計上しているとの前触れ。
ここまで書くとかなり眉唾と思われるかもしれないけど、多分事実です。
僕が検証した訳ではないけど。
でも僕は棟広氏の馬券の買い目については常々疑問を抱いています。

本書の序章には的中馬券6枚が出て来ます。「簡単に万馬券が獲れる」として。
点数では129点。金額で16500円。的中払戻しが869,140円。お見事!
もしかすると、その他にも外れ馬券はあるかもしれない。
けど、これぐらい当てれば儲かるのです。
でも、本当に簡単なら3連単に絞ればいいし、自信がなければ馬単、連複でもいい。
彼の買い目はほとんど100点を越えるのではないかと思います。
万馬券ってのは100倍ですから、1つ当たればペイ出来ますが、1つ当てないとペイ出来ない。
事実、彼の有料予想サイト(複数あるうちのひとつ)では買い目を絞って取り逃がし多いです。
当たれば大きいし、ペイ出来るんだけど、小当たり多いです。
彼自身の勝負はそれでいいかと思いますが、物書きとしてはどうかと。
買い目における投資効果については、何ら理論的とは思えないのです。

厳しい事を書いてますが、僕はかなり彼を信頼していますし評価しています。
冒頭に書いたように馬をピックアップする上での過程は、正しいと思ってます。
本書は僕と同じ志で馬券に臨んでいる方には、絶対に参考になると思います。
僕も基準タイムを作成中です。その過程で気付かなかったこと、再確認すること、
認識を改めること、頑なにならずに本書に目を通すことをお薦めします。
いつか約束の地、エルドラドに辿り着くために(笑)

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