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2007年07月05日

グイン・サーガ#114

紅鶴城の幽霊 グイン・サーガ 114 (ハヤカワ文庫JA)
グイン・サーガ#114「紅鶴城の幽霊」
ネタバレを考慮して、畳ませていただきます。

フロリー、めんどくせー(^^;っつうか、栗本薫がめんどくせー。
このサーガ、最近益々風当たりが強くなって来てます。
毎回、作品の売上げ落ちているでしょうね。
それを「長く続いている作品だから仕方ないこと」として受け止めているんでしょうね。
本当の原因は質が悪くなったからだと気づいていても気づかないふりをして。
作品は著者のものであるし、読者の声に迎合する必要もなく、その辺りは栗本薫も葛藤した
挙句、かなり以前から開き直りに辿り着いてます。それはそれで、ひとつの答えです。
ただ最近の作品のAmazonのレビューに並ぶ声は、栗本薫という作家の質の低下を嘆く声です。
物語が進行しないだけなら捨て置けば良いことです。でも「冗長に過ぎる」とか「内容が
ない」とか「推敲したら?」とか、言われるのは作家のレベルの低さの問題です。
これで作品にそれらの声をはね返すだけのパワーがあれば、単なる誹謗に過ぎないのですが
残念ながら繰り出される作品は、それらの声を裏付けるに等しいものだと僕は思います。
能天気なあとがきで自分の不安をごまかそうとする栗本薫は痛々しいです。
過去の作品群の資産で、いつまでも裸の王様でいることを選択するのでしょうか。