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2005年06月01日

DEVILS&DUST/BruceSpringsteen

約3年ぶりでしょうか。
ブルース・スプリングスティーンの新作です。
DEVILS&DUST/BruceSpringsteen
最近、バタバタしてたので、聴き込むとこまでは行ってません
が、これをいつまでも言及せずに放っておく訳にはいきません。
とりあえず、書きます。

発売前には、実は少々不安もあった新作なのですが、だいじょうぶ!
秀作であると云えます。
多くの人が発売前から『トム・ジョード』を意識したと思うし、僕もそうでした。
そして、実際『トム・ジョード』なんですけどね(笑)
けど、『トム・ジョード』の数倍、良いんじゃないでしょうか。
表題曲はもちろんの事、「ロング・タイム・カミング」や「マタモラス・バンク」まで、
現在のリアルなボスを感じられる秀作揃いではないかと感じるのです。
リアリティという面では、「オール・アイム・シンキング・アバウト」も然り。
この曲は、はっきり云って史上ワーストだ。
でも、これが現在のボスだと、僕は受け容れたい。

大体、今の世の中、何がリアルなのか、はっきりしない。
「デビルズ&ダスト」は、イラク戦争の開戦の時期に書かれた。
そして、ブッシュの再選を阻止すべく「VOTE FOR CHANGE」に担ぎ出され、利用された。
いや、担ぎ出されたのではなく、ボスが始めたのだのと云われるかもしれない。
それは、認めてもいい。でも、「ボーン・イン・ザ・USA」も「デビルズ&ダスト」も
選挙の為に書かれた曲ではない。それは、戦争を嫌う心情を綴ったまでのことだ。
マイケル・ムーアみたいに、映画を撮りたいのか、政治活動をしたいのか、本末転倒な輩ではない。
こう書くと、「お前は戦争賛成か」とか「ブッシュ派か?」と云われるかもしれない。
ボスを何年も前から信じてる奴に、そんな奴がいるわけない。
いるわけないのだけれど、戦争反対を商売にしてるような奴には見分けがつかないだけだ。
だからこそ、我々が本当にリアルと信じられるのは、ボスが送り出すメッセージだけなのだ。

ロージーは、既に静かに眠っているのか。
ボスがこんなアルバムを55歳にして、世に送リ出してきた。
それを聴くために、僕が43歳になっても、いいじゃないかという気がする。

あと、ライナー・ノーツは、どれもどうかと思う。
特に湯川れい子な。あなたは、いままでボスの何を見て、何をイメージしてきたのか。
ボスは、昔からテレキャスを抱えあげて、いつもprayしてたんだよ。
あなたが言うような形式的な「祈り」ではない。
ロックに。仲間に。成長するってことに。そして、すべての奇跡に。

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広いスプリングをBruceSpringsteenする?


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