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2006年02月12日

男たちの大和

a06021201.gif「男たちの大和」観て来ました。
この映画は観ないつもりだったのですが。
ネタバレに繋がるといけないので、詳細は
避けますが、さほど反戦映画でもなく、
だからと言って軍人魂讃歌でもなかったです。
少し拍子抜けの感が否めなかったけど、別にそんな映画を希望してた訳じゃないので。
蒼井優ちゃんが、ひたすら良かったです(^^)
エンディングテーマ曲は、勘弁してくれって感じでしたが。
ここまで、主観的でいいかげんな感想もあったもんじゃないですが、
ごめん。これ以上は書けませんわ。以下、もっと個人的なことなんで畳みます。

実は僕の祖父は江田島の海軍兵学校で教鞭を執っていたのです。
まぁ、海軍の幹部候補生を教えていたと云っても、教師と云うからには学もあるでしょうから
戦争の愚かさに気付いてもいたようで、祖父から戦争を美化するような言葉を聞いたことは、
ただの一度もありません。文官といえども終戦大佐なら勲章のひとつももらっていそうなもん
ですが、一度も見たことがありません。多分、捨てたんじゃないかと。
でもね、祖父が江田島で教師なら父の故郷が江田島になるわけで、僕は幼少の頃から江田島に
関する文献や写真を見る機会があるわけですよ。子供ですから、ゼロ戦や大和にも目を輝かせる。
当然、大人になって、それらがいかに哀しいもので、愚かな道具かと気づくわけですが、
現在でも山本五十六の名前を聞くと背筋が伸びる気がするし、映画の中で赤レンガの建物が
映ると、「あ、兵学校だ。今は、あの辺りに人間魚雷が飾ってあるぞ!」と思います。
戦争なんか、これっぽっちも美化するつもりはないですが、反応しちゃうんですね。
だから、戦争映画は苦手。
けど、いつかもう一度、江田島を訪れてみたいと思っています。いつかね。
確かに戦争犯罪人ってのは存在します。けど、運命に巻き込まれ散っていた良識ある人達を
悼む気持ちに遠慮はいらんだろ。首相であれ、一般人であれ。