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2006年02月11日

そのサムライの名は藤田元司

a06021101.jpg藤田元司の名は僕が物心ついて野球を知った頃には、
既に伝説だった。そして、ジャイアンツ・ファンの
僕にとって、歴代監督の中で最も敬愛する事の出来る
監督は藤田元司だった。
球界の紳士と言われる藤田は、常に真摯な態度で野球と
取り組んでいたけれど、その実、短気でもあった。
彼の信念はテコでも曲げない強さをもっていた。
そして、過去を美化しない潔さをもっていた。
彼の怒りは、真摯でないプレーや行動についてのみ発揮され、決して八つ当たりや嫌味としては
表現されなかった。そして、選手を立てることについても素晴らしかった。
僕は最初の監督就任の年の開幕投手に西本を選んだ事を決して忘れない。眼力も確かだった。
その存在ゆえに色々と言われも無い中傷や揶揄を受けるジャイアンツではあるけれど、
そんなジャイアンツの中で藤田元司は紛れもなく侍であったと思います。
文中、敬称を省略させていただいたことをお詫びし、謹んでご冥福をお祈りします。
安らかにお眠り下さい。ありがとうございました。僕は決してあなたを忘れません。