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2008年06月12日

一秒の言葉

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“幻のCM”リメークし復活…セイコー社「一秒の言葉」

「はじめまして」この一秒ほどの短い言葉に、一生のときめきを感じることがある。
「ありがとう」この一秒ほどの短い言葉に、人のやさしさを知ることがある。

23年前、美しい詩に彩られた時計会社のCMが、テレビで一度だけ放送された。
評判が口コミで広がり、詩は今年、教科書にも載った。
その“幻のCM”が時の記念日の10日、ハイビジョンのリメーク版で復活。
民放系BS5局で、それぞれ一回だけ放送される。


僕は広告クリエイトの仕事に携わったことはありませんが、一時期異様に興味を示したことが
あります。このCMや、ウォール・ストリート・ジャーナル紙に掲載されていたユナイテッド・
テクノロジー社の"GRAY MATTER"のように、言葉が忘れていた気持ちを喚起させるCMというのが
存在するのです。美辞麗句を並べるよりも、こういうのは、見た方が話は早い。
僕に言わせれば何でもないCMです。でも、見ておいて損はないと思います。
こちらのセイコー社のサイトから見ることが出来ます。

フェアプレーの精神

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僕がラグビーをよく観ていた頃、代表チームが遠征すると必ず得た評価は「日本のフェアプレーの
精神は素晴らしい」でした。これは多分、サッカーも同様で、先日一発退場食らったボケみたいな
のも時には現れますが、総じて日本のサッカーはキレイです。ボールを長く持つような遅延行為で
相手を焦らしたりするのが下手で、こういうところで世界のサッカーレベルとの差が出てしまい
ますが、僕はそれはそれで誇らしい事だと思っています。
でも問題は五輪。水泳。オリンピックの精神ってのが世の中の価値判断をおかしくしてますね。
スピード社の「レーザー・レーサー」(LZR)が持つ高いポテンシャルは、実証されています。
僕はLZRは水着だけなら審査は通るけど、着用した場合のみ浮力を持つ(例えば体内から発する
気体を閉じ込めるような)極めて怪しいもんじゃないかと思ってます(笑)
でも、国際水泳連盟(FINA)が認めたのだからそれはそれででいい。
あとは、選手が着るか着ないかです。今まで世話になった専属契約を袖にしてまで着るかどうか。
僕は、選手の鍛錬を考えると着る選手にネガティブな言葉を投げかけるのは憚られますね。
でも、スポーツの世界って昔からそういうもんでしょ?って気もあります。
中には変な風潮で、水泳が道具によって左右されるのはおかしい。みんな平等であるべきとか、
あんな高価なLZRを着れない貧しい国の選手もいるとか、そういう意見すら出て来ていますね。
そんなもんミズノであろうがデサントであろうが、どこであろうが、みんな同じ厚遇を受けている
選手ばかりじゃないでしょーが。スピード社がやったことは、どこのメーカーもやろうとしてた
ことじゃあないの?出し抜かれたから、どうとかいうのは変だし、それはメーカーも解ってる筈。
それを分かってる上で契約選手が他社のウェアを着る事を認めざるを得ないのが現状。
一生懸命な選手には酷ですが、スポーツは道具で差が出るものです。そういうものです。
真摯に受け止めるべきはメーカーだけでなく競技者もそうあるべきかと。
その結果、北島選手がLZRを選択したなら、僕は賞賛を贈りたいと思います。