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2006年07月22日

愚かなり、FIFA

a06072201.jpgW杯決勝戦の事件について、FIFAが当該選手から事情聴取をを含めた調査をしていると聞き、僕は妥当だと思ってました。
しかし、FIFA規律委員会が導き出した答えは非常に愚かなものとなりました。
マテラッツィの発言が人種差別的なものではなかったと認めながらの結論。
ジダンには3日間の社会奉仕活動と7500スイスフラン(約71万2500円)の罰金。
マテラッツィには2試合の国際試合出場停止と5000スイスフラン(約47万5000円)の罰金。
マテラッツィの挑発行為がけしからんと云う内容です。
我がドイツのフリンクスは試合終了直後の小競り合いの中で起きた暴力行為をイタリアにリークされ出場停止処分を受けました。
試合終了後のこととは云え、その処分を甘んじて受けたのは、ことが暴力行為であるためだと思います。
しかしマテラッツィには人種差別的発言も暴力行為もなかった。
その発言が挑発行為と云うのなら、その発言の前にジダンがマテラッツィにかけていた言葉は挑発行為ではないのか?
今後、選手にマイクでも付けて全ての発言を試合後に取り締まるのか?
時間を遡って卑劣な行為を取り締まるのなら、マラドーナの神の手ゴールはお咎めなしでいいのか?
僕は、あのゴールをとやかく云うより、あれを正当なゴールであるかのように振舞ったマラドーナの姿勢こそがW杯史上最も卑劣な行為だと思っているのですが。
とにかくFIFA規律委員会は、大変なミスをやらかしたと僕は思います。
おまけにジダンの大会MVP『ゴールデンボール』のはく奪は議論の対象にすらならなかったそうです。
FIFAは自らを律する事も忘れています。愚かなり、FIFA。愚かなり、ブラッター。