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2005年06月19日

正義の笑い

クイック・ジャパン (Vol.60)Quick Japan(Vol.60)
敦賀にも売っていました(笑)
これって雑誌なんですけど、書籍扱いらしいです。
本屋のお姉さんが教えてくれました。
何で今更、こんな本を買わなければいけねーんだよ。
表紙だって木村カエルカエラですよぉ。
絶対、本屋のお姉さんはカエラ・ファンだと思ってるって(怒)
だからと云って「NAMIKIBASHIが・・・」って言い訳は通用しません。
何故なら、ここは敦賀ですから。
そして、NAMIKIBASHIが載ってるだけならいいんです。
VIDEO VICTIM2の広報目的ならこんなにあるとcurioさんも教えてくれてます。
けど、こんなのをmayuさんちで、読んでしまいました。
あーあ、小林賢太郎も、雑誌での広報なんて適当に答えてくれりゃ、いいのによぉ。
仕方ないから900円払うよ。だって、気になるし(笑)
では、ネタばれのみならず、個人的見解が炸裂しますので、畳みます。
不必要に嫌悪感を煽るかもしれませんので、自己責任でお願いします。

まず、関係ないけど先日ここで「ひとりでも多くの方に片桐仁を認識してもらえたら嬉しい」
みたいなことを書きました。仁さんの場合は露出が高くなっても仁さんであり続けるだろうし、
画面の向こう側にいても、安心感を感じることが出来ます。
一方、小林賢太郎は、メディアに乗った瞬間だけ嬉しくて顔がほころぶのだけれど、
次から何となく落ち着かない。僕が(笑)トヨタ・ホームのCMとかも「わかったから、
そこまでやらなくていいよ。やらなくて、いいから。」って気になります。
どっちが偉いとか何とかじゃなく、僕の中でおふたりの領分のイメージが出来上がってる
からだと思うので、私的には随分な話だと思いつつ、仕方ないと思います。
更に言わせてもらえば、小林賢太郎には、今回のような雑誌インタビューみたいなのは、
極力避けていただきたい。もし、やるなら1人か、2人の場合は相棒は仁さん。
で、出来るだけいいかげんな気持ちで(笑)
今回みたいなシチュエーションでも、いいかげんに答えてりゃいいんだよ!(笑)
気持ちは解るけど、リップサービスもしちゃうでしょうが。
云わなくていいことまで云わされちゃうでしょうが。
もし真面目に答えるなら、原稿を寄せるといった形で。
でないとねえ、無駄に頭を悩ましたり傷つく輩がここにも、そこにも、ほら、あそこにも。
前置きが長くなった。余程、核心に触れたくないらしい。

では、まず、男ってのは男の子の時代から案外平気に「正義」と言う言葉を用いる。
いきなり逃げ道を作って、すまん!(笑)
けど武士だって「義によって助太刀いたす」だろうが。
しかも、その「義」は自分の中で常々「正」であって、そうでない場合は「義にあらず」となる。
男子たるもの「大義」は常に抱えているもので、そういった意味では固有の「JUSTICE」の基準は
誰もが持ち合わせているものなのかもしれません。

僕が敬愛した中上健次は書評や審査評で「志が低い」と云った言葉をよく用いた。
そんなこと云ったって、それは大兄の基準であって、伝わらねぇだろうがと苦笑させられた。
その後、僕は敢えて「志が低い」と云う表現を使うようにしてるけどね(笑)
だって「評する」という行為は客観的な見地には成り得ず、結局は個人の基準になるんだから。

今回の場合の賢太郎が云うところの「ダメを笑う笑い」「ネガティブな笑い」は正義の笑いでは
ない。ってのは、多分「自分にとって正しい方向性ではない」と言いたかったのではないかと
僕は思ってます。「正しい志」ではないと。
それを彼の言葉に置き換えると「正義」なのか、単にふさわしい言葉が思い浮かばなかっただけ
なのか、口が滑ったのか、リップサービスなのか、知る由はありません(笑)
ただ、どれであっても小林賢太郎の中では本気だと思います。

僕はthe right wayとかの「RIGHT」だと思ってるんですけどね。それが本当のやり方とか、
正しい方向性だと思っていると信じたいです。
だから僕は以前から小林賢太郎を「志が高い」と思ってるんだし。
そうじゃなく「JUSTICE」や「RIGHT」を容易く用いる奴は、単なる「エゴ」だと思うだけだ。
誰かさんも書いてたように国で云うなら「アメリカ」な。
あの国は本当の誇りを失ってしまってるからね。
"this land is your land"を国歌にしたら少しは変わるかもしらんぞ。
あの歌を毎日、ハイスクールで歌わせろ。

あと気になったのは「笑いは国境を越える」くだりね。
こんなことばっか考えてるから「志が高い」って訳でもないんだけど、出来れば狙って
作るんじゃなくて結果的に笑いが取れた程度に留めておいてくれれば。
落語家が落語で外人を笑わそうとしたら廃業するしかないよ。
夢の遊眠社はエジンバラ公演において「野獣降臨」のオープニングで笑いを取って客を掴んだよ。
どっちがどっちとかいう話じゃないですから。
無理に頑張る必要はないと思うテーマだけどなぁ。

僕がQJを何回も何回も読んで思ったこと。
小林賢太郎のファンはあと十年くらい苦労するだろうなぁ。っと(笑)
本公演で至福の時間を与えてくれる代わりに、こんな露出によってヤキモキさせられる
機会は、これからどんどん増えるだろうし、「志が高い」が故に、今にやらかすかも(笑)
現にKKPでは、すべての賢太郎ファンの心を掴みきってる訳ではなさそうだし。
でもね、僕は「志が高い」が故なら我慢するべきだと思います。
金を払って、我慢。わはは!なかなか、いいことだと思います。

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コメント

こんにちは。いつも楽しみにさせてもらっています。
私もQJ・広告批評ともに読みましたが同様に感じてます。(もっと浅いですけど)小林さんが媒体に出るとニヤッとしてしまいますが、あまり出て欲しくないというか・・・多くを語らないでいて欲しいと。
我が儘なファンです。

yukaさん、いらっしゃい!
僕も深くはないからね。
対象に対する期待が大きいほど、その愛情は複雑になるもんなんですよ、きっと(笑

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