capriccio

岡部の騎乗した代表馬に無敗の三冠馬シンボリルドルフがいる。
岡部がシンボリルドルフに競馬を教え、
岡部もシンボリルドルフに競馬を教わった。
まだ、デビューして間もない新馬は、能力だけで勝ちきることが多い。
その若駒をスタートしてから抑えて、わざわざ馬ゴミに入れて、
最終コーナー辺りから抜け出す、きっちり仕事を教えこんだ。
また賢こく性能が良い故にトップギアへの反応が鈍くなりがちな
シンボリルドルフを相手に岡部は何度か細かいミスをおかしたこともある。
最後はシンボリルドルフの能力で押し切ってみせたが、これだけの馬と
これだけの騎手ですら息が合わなければ負ける怖さを岡部は教わったはず。
僕が岡部騎手を知った時には既に一流だったけど、シンボリルドルフ以降の
岡部騎手は明かに違った。多分、超一流だ（笑）
けど、馬券の対象としては難しい騎手だった。
競馬は「負けても最後まで全力で走る」が原則なので云いにくいんだけど。
実際に走ってみて、入着出来そうにない時は無理はしない（笑）
そんなもん、次回に余力を残しておく。
常識的には、そんな感じだけど、岡部騎手はもっとすごい。
前述のように、どう考えても馬に競馬を教えるためにロスしたとしか思えない
シーンを何度も見せられた。
もしくは、次のステップに向けて４着上等！ってのも（笑）
並みの騎手なら賞金を狙うし、調教師と馬主に怒られます。
けど、岡部騎手なら、泣く子も黙りますから（笑）
まぁ僕の感覚だし、名誉毀損にもなるので、あまり鵜呑みにはしないように（爆）
そんな岡部騎手の功績を讃え、２０日の中山競馬最終レースは
「岡部幸雄騎手引退記念」競走として施行されます。
何が何でも岡部幸雄です！って云いたいけど、心情と馬券は別。
人気は背負うでしょうから、最後まで馬を大切に騎乗してくれて３着くらいなら。
僕に万馬券をプレゼントしてくれないかな。一方的に長い付き合いだし（笑）