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2005年10月22日

日本画家・鈴木松年

a05102201.jpg僕は、TXNの「なんでも鑑定団」は好きですが、
ウチには代々伝わるお宝なぞはありません。
そんなものは無縁だと思ってました。
でも、ある日、実家から3幅のボロボロの掛け軸が。
「!」・・・でも祖父の形見らしいし、祖父は明晰な人でしたが
美術品なんぞに造詣を示すような人ではなかったし(笑)
おまけに余りにも無頓着な保存状態だったため、鑑定団にでも出したら
「保存状態が悪すぎますねぇ。3幅で千円。」とか言われそうな感じ(笑)
でも、その内の1幅をかみさんがかなり気に入ったらしく、
とりあえず表具屋さんに見てもらおうか。ってことになりました。
僕も、このまんまゴミとして保存するより、ひとつぐらいは安く表装して
飾りたかったのです。価値とかそんなものとは関係なしに。

a05102202.jpg
・・・・・ビンゴ!かみさんが気に入ってたやつが。

鈴木松年 すずき しょうねん
日本画家。京都生。日本画家鈴木百年の子。名は賢、字は百僊。
父に画を学び、国内外の博覧会、絵画共進会で活躍、
京都画壇に重きを成す。
豪放剛健な作風による山水・花鳥・人物画を能くした。
大正7年(1918)歿、70才。

どうやら若い頃の松年を名乗る前の作品らしく、落款は百僊となってます。
とにかく、名のある方の作品らしい。一応は真筆で印刷ではない(笑)
普通なら真贋の問題になるのでしょうが、名を上げる前の作品に贋作なぞ考えにくい。
でも「松年」の銘で、美品で、数十万円するかしないからしいですから、
このボロボロでは数万円なら上出来でしょう(笑)
願ったり叶ったりです。「お宝」だったりするとビビりますから(笑)
迷わず、表装に出しました。結構な金額をかけて。
見違えるように立派になって戻ってきました。
大切に飾りたいと思います。値段じゃないです。
祖父が遺してくれた明治の日本画を僕も伝えていきたいと思います。
おじいちゃん、ありがと(^^)
この画には月が描かれています。月があります。ツキが。
おっ!菊花賞に向けて自信が湧いてきました(笑)

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