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2005年09月28日

GBL雑感(その2)

a05092809.jpgRahmens Presents 「Golden Balls Live」
無理に書かなくていいとは思いつつ・・・(笑)
やっぱ戯言と思われようが、書かなくては。
自分がブログとかやってる意味がなくなるし。
って訳で、総括的な感想です。
僕は小林賢太郎の良き理解者であるとは、
自分でも思ってないし、ラーメンズ・ファンの風上に
おけない野郎かもしれません。
その辺りを含みつつ、気分を害される方もおられるかと思いますので畳んでおきます。
自己責任でどうぞ。あ、ネタバレも含みます。

先日に書いたように、僕がGBLを大いに楽しんだってのは、嘘ではありません。
面白かったし、3回観ても飽きなかった。僕にとって3回ってのは、とてつもない回数だと
思ってるから、それだけ観ても笑えたGBLは価値有るものだと心底思っています。
そして、僕はかなり以前に(多分ペパランかレンズの頃に)、KKPは演劇としては
イマイチかもしれないけど、「あー、楽しかった。あいつらバカだねー。」と云って
会場を後に出来る幸せってあると思う。みたいな事を書いた覚えがあります。
その気持ちに嘘偽りはなく、それが久ヶ沢徹の最も欲する事であると言う確信もあります。
今回のGBLも、そういった視点から言えば十分なエンターテイメントだったかと。
でも、今回はKKPの演劇ではない。冠にRahmens Presentsも付いている。
勘違いしないで欲しいのは、2人から5人になったラーメンズを観たかったと云う訳ではないし、
コントはコントらしく演るべきだと云いたいわけでは無い。
けど、僕には「あらっ?」ってのが残った。
野間口さんがブログに書かれたコントのタイトル表記をお借りして書かせてもらえれば、
「擬音祭」「いいのに団」「ジンティラーヨーガ」「擬音祭2」には何の「?」もない。
あ、「愚問道」も!(^^;あれは、あれで僕みたいなバカを喜ばせればいいのだと思う。
「チャンスハンター」と「就職浪人ホームドラマ」はどうかと思った。
どちらも今回の核と云っていいコントだし、それだけの逸材だと僕は思う。
「チャンスハンター」は、石を投げてチャンスを掴もうとするけど裏返しのピンチを
呼び込んでしまう怖れもあるという発想自体、凄い。2人のハンターと迷い込んだ青年の
キャラも充分に起っている。
「就職浪人ホームドラマ」は内定金を振り込ます詐欺業者に2度までも騙される西田さんと
それをとりまく友人、そしてメチャクチャな西田さんの家族。
これだけで、十分にコントしての面白さは備わっていると思うのです。
これだけ、しっかりとした骨があれば、あとはいくらでも面白く出来る筈。
やりすぎないのが小林さんの美徳かもしれないけど、もう据え膳状態なんだから(笑)
けど、アドリブが入るし、隅でこちょこちょやっている(笑)
それはそれで可笑しいし、当然客の反応も良くなるのだけど、折角の骨太のコントが、
細くなるような印象を受けるのは僕だけでしょうか。
偉そうになることを承知の上で、コントで笑わせないでどうする?と僕は思います。

その逆と思えるのは、「ゴリラ」。僕は先日、苦手と書いたけどあれは冒頭部分が苦手と
気付いた。「サーブっ」「レシーブっ」「トースっ」「アタックっ」のこの後は、
公演ごとに違ったのではないでしょうか?そして、各人にオチが廻るたびに微妙な期待感が
会場を支配するのです。あの微妙な雰囲気が苦手(笑)
笑天か?(笑)コントは大喜利とは違うでしょ。
いや、いくつかは脚本通りかと思わすのもあったけど、そう思えるやつは僕も気にならない
ようなものだった。それだけ、流れが自然だったってことになる。
でも、あきらかにアドリブっぽいのは滑るか受けるかに関わらず、びみょー。
けど、このコントは「チャンスハンター」や「就職浪人ホームドラマ」とは逆。
素材的には、上司がゴリラ。本物のゴリラ。たったそれだけである。
けど後半に野間口さんが「それゴリラじゃないですか!」と何度も叫ぶ辺りから、
コントがコントらしい様相を呈して、コントで笑えるようになるのである。
そこにはアドリブやグダグダ感が付け入る隙はなかった。
そして、千秋楽をもってしてこのコントは結実を迎えたのである。
これは、コントらしいから良いのではなく、正しい姿勢だったからああなったと僕は思ってます。
本当に大楽のこのコントは感動的に良かったんだって!(自慢)

他とは違うのだけど、残念なのは「ちょっといいか」も同じ。
5人いれば、全員がキャラを起たせなくてもいいのはいいと思う。
「チャンスハンター」の西田さんは本当にいいアシストをやってた。
でも「ちょっといいか」のアルバイトの3人は?一見ボケの主役トリオっぽいけど、
あれはツッコミながら受けを狙う久ヶ沢クンと全部持っていってしまう小林さんのコントだ(笑)
それはいい。僕が偉そうに批評出来るようなことではない。
でも、あの3人ですよ。仁さんと西田さんと野間口さん。3人だけでも十分可笑しい筈。
もったいないなぁーと僕が思ってもバチは当たるまい。
そして、ベクトルがズレていない?と感じるのです。


誤解を招きそうな表現かもしれないけれど、小林さんは本公演の脚本を書くより
GBLの脚本を書く方がずいぶん楽だろうと思う。決して軽んじて云ってるわけではなく、
5人という人数で立ち位置なり、セリフなりを考える方が自由な発想が出来ると思うから。
だからこそ、正しい(right)資質で、コントに向かって欲しいってのが僕の期待です。
だからGBL2が実現する事を期待しています。
冒頭に書いたように、楽しめたってのは本当ですから。

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コメント

私は“賢太郎さん大好きっ子”である、という前置きをしつつ・・・・。(笑)

IWAさんが書かれている「コントで笑わせないでどうする?」、
あー、これです。多分、私が言いたかったのは!
どう表現すればいいのか分からなかった。(単にアホなだけ?)
日によって、(またはコントによって)、んん?と引っ掛かる部分があって
そのささくれほどの引っ掛かり(ちっせー!)をどう言い表せばいいのかと思っていたのですよー。
それがきっと、IWAさんの書かれた言葉に象徴されるのだろう、と思います。(他人事みたいですけど)
ちなみに私が友達に言ったのは、
コントの中にある「流れ」を作演出者自身がアドリブでぶっ潰すのは・・・・(以下自粛)、
という感じのことなのですが。
あ、石が飛んできたりしませんかね?(もう遅いっ)
こんな生意気なことを言いながら、7回も見ちゃったんですから
結局は「賢太郎さんの勝ち」なんですけどねー。うふ♪

ここにつないで良いものか非常に迷うところではありますが 勇気をもって。
IWAさんのように ちゃんとした言葉にはできないのも覚悟の上で。(+恥を忍んで。)

東京追加公演で感じたことです。
「お話をもっと大事にしてほしい」ということ。

おもしろかったんですよ、ちゃんと。いっぱい笑ったし。
でもね、「なんか違う」と思ったのも事実。あー楽しかったー!と素直に言い切れなかったんです。
(新潟遠征をためらいました。一瞬ですが) 

アドリブへの期待感は私にもあります。見れれば嬉しいし、おかしさが増すときだってあります。
でもあの時は、傾きすぎてたように感じてしまったんですな。
だからなのか、野間口さんの存在がありがたかった。 というか、印象深かった。

まぁ、こんなこと書きながら 新潟公演のぐだぐだには大笑いして あー楽しかったー!!
を連発してるんだから。
自分でも どーなの? と思うんですけどね(^^;

気分を害された方が もしいらしたら ごめんなさい。
それとIWAさん。
IWAさんのブログにのっかって 胸の支えをおろさせていただいちゃいました。すまぬ。

「期待してたほど面白くなかった」と感じたのはそのせいかもしれません。
だから観れば観るほど面白かったのかしら、と。
東京公演初日、「何かもったいないなあ。」と思ったのを思い出しました。

はい、皆様の熱い想いをありがとうございます。
現在、僕がはっきり云える事はひとつです。
「小林賢太郎は愛されてるなぁ」ってことです。
これだけの乙女が黄色い声援を飛ばすでなく、あーでもないこーでもないと胸を痛めて考えているのですから。
僕は男ですから愛し方は異なるかもしれませんが、
一緒に阿修羅道を進みましょうぞ!(笑

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