隠し砦の三悪人
隠し砦の三悪人(監督)黒澤明
GWは結局、映画を観に行かなかったけれど、「隠し砦の三悪人 THE LAST PRINCESS」を
観ない訳にはいかないでしょう。そうなると、この黒澤明作品はどうなのかと言う話になります。
僕はジョージ・ルーカスでもなければ、タランティーノでもないので、この作品に影響を受けて
いる訳じゃないです。てか、昔TVで観たかどうかも覚えていません。もし、観ていたとしても
あらすじなどさっぱり覚えてないし。
早速、近隣のビデオ屋に向かいました。DVDが見当たらなかったので店員に尋ねてみると
「黒澤作品のDVDはございませんねぇ」と。あららー、やっちまったなぁとか云ってる場合じゃ
ないので、そそくさとVHSを借りてきました。
以下、ネタばれにつき畳みます。
驚いた。こりゃ、凄い作品ですわ。初めて観ましたね。間違いない。
いくら幼い頃でも、これを観たなら覚えています。そういう映画です。
太平と又七はC-3POとR2-D2のモデルってのも頷けます。どっかで見たシーンばっかりだ(笑)
おまけに真壁六郎太役の三船敏郎はサモアリの小松和重の眉毛を真似てますね。
あとサモアリの『SNAKE THE BANDIT』にそっくりのシチュエーションがも多いです。
そっかー、黒澤明はきっとサモアリのファンだったんだな(違)
いや、ほんと怖ろしい作品です。僕が生まれる4年前の邦画ですよ。
当時は山名の火祭りで踊るシーンすら斬新だったに違いないです。
あれを日劇ダンシングチームを用いて撮るという発想が当時からあったとは驚きです。
秋月・山名・早川を旗印を用いて記号化しているのも、既に世界を意識していますね。
「乱」の時は色分けでしたが、黒澤明はそういう意識を当時から持ち合わせていたようです。
雪姫を演じる上原美佐の存在感も圧倒的ですね。ありゃ、長澤まさみ程度じゃ到底太刀打ち
出来る代物じゃないですよ。まぁ誰ならいいかと云えばキャリー・フィッシャーとか
海原ローラとか千野ハルナとか(爆)
マジメな話、あれを越える為なら蒼井優でしょうね。
うーん。「THE LAST PRINCESS」は観る必要がないような気がしてきたな(苦笑)