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2008年03月05日

トリニトロンの終焉

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ソニーが、独自のブラウン管「トリニトロン」の生産を終了するようです。

1990年代後半から平面ブラウン管テレビ「ベガ」を大ヒットさせたソニーが、
3月末で同社独自のブラウン管「トリニトロン」の生産を終了する。
トリニトロンはソニーが67年に独自開発したブラウン管で、68年にカラー
テレビとして製品化。
ピークの2000年には、トリニトロンを搭載したテレビやパソコン用モニターの
出荷は2000万台に達し、これまでに全世界で2億8000万台を販売した。

トリニトロンは僕が幼少の頃に初めて出会ったマイ・ファースト・ソニー的なテクノロジーです。
1本の電子銃から3色の電子ビームを出力する「1ガン3ビーム」は、シャープな画像を生み、
明らかに他社製品と一線を画したスペックでした。
でも、欠点も多く、「でかい」「高価」「すぐ壊れる」(笑)これも、ソニーらしい(笑)
マニアックな欠点としては画面の上下に細い線が写る。これは、パソコンのモニターとしては
致命的でしたね。でも、それらをすべてがトリニトロン。
つくば万博のジャンボトロンもトリニトロンでした。
僕の愛したトリニトロンの歴史が閉じます。いや、売り続けてもこのご時世では買わないし(笑)
ソニーはまた、新たな歴史を刻んでくれると思います。
ソニーとシャープは2月26日、シャープが大阪・堺市に建設中の液晶パネル工場を
共同運営すると発表した。
シャープが工場を分社化して新会社を設立し、ソニーが34%出資する。
新工場の月産能力はマザーガラス投入ベースで7万2000枚(稼働当初は3万6000枚)。
出資比率に応じ、両社にパネルを供給する。両社は、パネルやモジュール用部材の
共同開発についても検討し、協力関係を強化していく。

この平成の呉越同舟はすごいと思います。
僕は仕事柄、この堺工場の規模のでかさは、嫌というほど耳にしています。
メディアの規格戦争とかで無駄な労力を使うんじゃなく、こういう共闘は技術の進歩に繋がると
確信しています。