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2004年07月29日

文化庁の日本語世論調査

文化庁の日本語に関する世論調査だって。
16歳以上の男女計3000人を対象に実施。
回答率74%。
語句の意味を正しく理解してるかどうかの調査らしい。

「げきを飛ばす」
×74%「元気のない者に刺激を与えて活気付けること」
○15%「自分の主張や考えを広く人々に知らせて同意を求めること」

檄文とか無くなったからな(^^)
ある意味、良い世の中かも。

「姑息」
×70%「ひきょうな」
○13%「一時しのぎ」

おお。姑息な手段。ひきょうじゃないのか。
ちなみに敦賀では、卑怯なことを「やし」と言います。
文例:おめー、そんなもん、「やし」やんけ!

「ぶぜん」
×69%「腹を立てている様子」
○16%「失望してぼんやりとしている様子」

「なにげなく」の代わりに「なにげに」を使う人。全体の24%。
何気に使います。
「一コ上」を使う人は51%。松田聖子は、僕の一コ上です(笑)
「腹が立つ」を「むかつく」は48%。
「とても…」を「チョー…」と言うのは21%。
ちょーむかつく。今時、既に使わねーぞ。

「寝る前に歯を磨きます」を「歯を磨くじゃないですか」と言うのは19%。
はぁ?何ですか?これは意味不明?文化庁、だいじょうぶか?
「すごく速い」を「すごい速い」と言うのは47%。
はぁ?意味が違うと思います。
この場合の「すごく」は副詞ですが、この場合の「すごい」は形容詞じゃなく、感嘆を表す言葉です。

「とても明るい」を「全然明るい」と表現するのは21%。
「全然」は本来、否定と結び付くが、文化庁によると、夏目漱石らが肯定の用法として使った例もあるという。

この後に、敬語の調査もあるけど、うざいので省く。
確かに、敬語とか丁寧語は間違うと本来の用途として機能しないので、いけないと思う。
けど、言葉なんて、変化していいのだ。
文化庁は、相変わらず履き違えてるようで、そのくせ夏目漱石とかの権威には弱いのな。
夏目漱石は、僕が尊敬する内田百閒の師であるから、当然正しいに決まってるのだけど。
言葉なんて、進化しなかったら我が国はいつまでたっても、平安時代から進歩しなかったろ。
確かに悪貨は良貨を駆逐するし、汚い言葉の方がはびこりやすい。
でもな。本当に大切な日本語ってのは、残るんだよ。時代を越えて。
寿限無寿限無、五却の摺切れ、海砂利水魚の水魚末、雲来末、風来末、食う寝る処に住む処、藪裏柑子ぶら小路、パイポパイポパイポのシューリンガンシューリンガンのグーリンダイグーリンダイのぽんぽこぴぃのぽんぽこなぁの長久命の長助